管理人日記
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 グラン・ブルーに憧れて

SOLBITのドラマー、南たけし氏ではないが、私も映画「グラン・ブルー」が大好き。10年くらい前にふとビデオをレンタルして鑑賞、いたくいたく感動したので早速その映画の舞台であるシチリアに行くことにした。旅のきっかけなんでこんなもんだよね。

そして日本からの直行便が無いので、ローマにてトランジット。日本からローマまで14時間、国内線に乗り継ぎ1時間半、乗り継ぎ時間入れて17時間ほどかかってやっとシチリアに到着した。ま、ローマからはシチリアは東京から沖縄くらいの距離なのかな?

しかしなぜかすでに飛行機の中から日本人が、というか東洋人がおらず人々の注目の的であった。それはシチリアに到着しても同じこと。とにかく外国人というのが全然いない。一応、ラ・べラ(きれいねー)と口々に言ってくれてはいるのだがジロジロ見られてとても気恥ずかしかった。

しかし到着時間は現地時間ですでに21時を回っている。それを見込んで現地での送迎を珍しく頼んでいた。そして彼は空港にいた。とても恥ずかしい「ようこそ、ミス・○○(私の苗字)」などと書いた画用紙を手に持って。

そして車に乗り込む。普通の乗用車。しかし何かがおかしい。乗り込んだのは私だけでなく、なぜかイタリア人女性も二人一緒だった。とりあえず誰ですか?と尋ねてみる。すると簡単にこう言う。

「ボクの妹と、恋人のマリアだよ」

…ようするに、「日本人を見せてやるから!」と妹と恋人を連れてきたらしい(笑)。お前、これは仕事じゃねえかよ!

そう思いつつも、シイ、マリア(そう、マリアっていうの)と答える小心者の日本人であった。完全に負けとるな、私。ちなみに私はこのときが海外旅行が初めてだった。

さて、辺りは夜とはいえ、この国では夏は9時頃まで表は明るい。太陽の当たり場所が違うんだね。早速えんえんと広がる美しい海に言葉を無くす。明日朝に海を見るともっとキレイなんだろうな〜とか思いながら。ホテルは、初めての海外にふさわしくオーシャンビューなので楽しみだった。

そして小一時間が経過。パレルモという街ののジョリーホテルに到着。このふざけた送迎人にバウチャー(予約完了チケットみたいなもんかな?)を渡し、チャオ(バイバイ)。夕飯を食ってないので無理やりホテルの喫茶でサンドイッチを出してもらって風呂に入り寝た。

そして朝。

快晴。しかも2重に虹が出てる!!!そしてこの青い海!!!
これだよ、コレ!!

すっかり気分を良くしてグランブルーの撮影現場ないかしらあ〜〜なんて町をうろつく。しかしどこの海も青くて青くて、

「ここにも、そこにも少年エンゾが海に潜って金貨取ってたよ!」

という妄想にかられたのだった。

ここシチリアには3日間だけの滞在で、後はローマに行ったのだけど浮かれた私は帰国後も相当幸せなままだった。そしてフィガロ・ジャポンという女性誌を買った。イタリア特集だったからだ。そして「グラン・ブルーの舞台」というページを一番最初にめくったのだが、そこで意外な事実が判明した。

なんと映画グラン・ブルーの舞台はシチリアのパレルモではなく、シチリアのタオルミーナという街であった…じぇえんじぇえん場所が違う!!!よく調べもしないでシチリアのパレルモ行きを決めてしまったんだよね。嗚呼…人生そんなもんだよ。でもショックだったねえ〜。

そしてタオルミーナには未だ行ってない(涙)。

映画で、エンゾとジャックとロザンナ・アークエット(役名忘れた)がパスタを食う断崖絶壁のリストランテ(レストラン)はタオルミーナのとあるホテル内のものだったのだが、そのおいしさや、サービスなんかでは評価が低いのも知った。でも、グランブルー好きは一度行ってみたいもんね〜。

そこのリストランテでは夏季限定(すっごい暑いから)で、アーモンドのシャーベットをブリオッシュにはさんで食べる朝食があるらしい…おいしいそう…ううう、やはり行ってみたい…

いつかいつかいつか行ってやる!!と今でも苦々しく思っているのでありました。

2003年08月09日(土)
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