…あなたは、荒々しさと、礼儀正しさが交錯している。厚紙を手でくしゃくしゃにして柔らかくしたものを、本質に一生懸命貼り付けたような。呪術的な愛しさ。貴方と居ると、私の中の、素の部分が引きずり出されてしまう。生々しく、死んだ臓器のような灰色と、どす黒い赤と青。心臓に張り付くような管がその表面から何本も出ていて、触った感じはぬらぬらとしている。不気味に脈打つ、私の中身。普段ならきっと言わない本心が、貴方には、引きずり出される。貴方も、私も、病気なのでしょう。