JERRY BEANS!!

2004年09月22日(水) 獣の目

お行儀良くしている人が時折見せる、獣の目。

あのギラついたような。黒目がひときわ大きく拡がる瞬間の、
…その伸縮の様子が見たい。

瞼を上げて、小刻みに震える睫毛。

指先まで集中する、あの感覚。

あの人の目が欲しいと思う。けれど、私にはそれを保存する瓶も無い。

あの目はきっと、抉り出した瞬間に、その光を失うだろう。
白く濁った魚の目。…暗く澱んだ、人間の目。

褐色の保存瓶に入れ、あの液体に漬けたままにしても、やはり駄目だ。
愛が無い。


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