…どんな要素を躰に詰めても、全ては「肉」と「心」に分かれて行くんだ。肉は肉。心は心に。「肉」は、もっと奥へと、「心」は、もっと先へと懇祈する。どちらの愉しみも救われない。肉と心は繋がらない。本心から肉の慾を取れば、この心は邪魔にしかならない。心はこの躰が融けるのを遮るばかりだ。本心から心の慾を取るなら、この躰を捨てていくしか無いのでしょう。躰は心を、解放しない。願いの先まで到達しない。心は心。肉は肉。それぞれが別々に慾を要求するから、私はどちらを優先するのか解らなくなる。