また、今年も父の命日がやってきた。毎年何があったとしても、この日の意味は変わらない。そうして私は、また一年、時間が過ぎて行った事を認識する。この日付の門。くぐる度に、気持ちが1つずつリセットされて行く。一年経つたびに、また同じ日の記憶をたどり、全てが元に戻って行く。シャッターをきるように。何度その門をくぐっても、拭えない運命があって、私はまた同じ運命の一日を記憶で辿る。