「要領の良い人は、生きていくのに苦労が少なくて良い気がする。」
そういうと、少し語弊があるかもしれない。きっと「努力」というものは あらゆる人が、自分の身の丈による「それ」を平等にこなしていて、 そしてそれは他人の目からは見え辛いという事かもしれない。
だけど私は、不器用で、要領が良すぎない人の方が、ずっと好き。
生きることに苦労するとしても、生きる痛みを知らない人は 他人の痛みを想像するしかないだろうから。
手を切る痛みは、経験しないと分からない。
傷跡から血が吹き出る感触も、皮膚の切れる瞬間も、肉がが疼く感覚も。 私にだって想像しか、することが出来ない。
だからといって故意に自分の手を切る必要はないけれど、体の痛みですら そうなのだから、目に見えない、心の傷は当然のようで。
あらゆる人の心の傷を、そうでない他人は「そんなこと」と言って笑うかも 知れないけれど、誰でも、他人の言う「そんなこと」で悩んで、涙を 流したり胸を痛めたりしながら、その傷を撫でてるんだと思う。
その傷を理由に自分を庇護する人は嫌いだけれど、痛みを知っていて、 それ故、人に優しく出来る人が、私は好き。
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