眠る一瞬前に、耳元で誰のでもない吐息が聞こえてきたら
眠気も覚めるほど恐いと思うでしょう。
眠る一瞬前に、誰の吐息も耳元で聞こえないように。
毎日毎日、願って願って目を閉じるのは。
見えないもの。聞こえない声。触れない人。
この世に無いものは恐いのですか。本当は?
だから「永遠の愛」なんて、恐くて信じる事が出来ないのですか?
眠る一瞬前、何事も私の目を覚まさないように、
心臓が飛び出して消えないように。でも現実の目覚ましの音は
私の眠りを止めて、夢を消して、朝の気だるい中に置き去りで鳴る。
そして切り取られた一瞬の私はまた一日を繰り返す。夜が来るまで。
そして眠るまで。眠るまで。願って願って。愛しい涅槃。
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