物を溜め込むのは東から北にかけての地方の文化的特色。 それは知っている。けれど。…物に囲まれた生活は、実は 不便で、かえって貧乏染みてるから、私は嫌い。
本当の豊かさは、不必要なものをすべて排除した所に あると思っているから。だから、この家は好きじゃない。 母が物を次から次へと溜め込んで行くから。
必要な物は、本当はとても少ないのに、なぜそれに気付かないで 居られるのかしら。私は、安物買いの銭失いというのも嫌い。 結局いらないものを増やしても、ずっと使えない。その時だけの 満足感は得られても、それは永続しないから。使わないものばかり 集めても、最後にはごみになるのだ。全て。
物が増えて、ごみが増えて、自由と快適を失って、それで 得るものはなんだろう。…なんだろう?解らないのに、人は 買いつづける、作りつづける、増やしつづける。何故。何故。
きっとそのうち、人も使い捨てになるのかしら。そう思うと 少し怖い。
|