灯りの下を - 2003年11月02日(日) 寝室から出た廊下の電灯を、一晩中つけている。足元がおぼつかない夫が 夜間起き出した時のためである。 昨夜、私の足元に寝ていたらしい猫が起きて、その電灯の明かりの下を歩 いていくのが見えた。 私はねぼけまなこでそれを見ていたのだが、目覚めてから、(あの仔は誰 だろう? 誰だったのだろう?)とずうっと考えている。黒白の毛並みの、 尻尾の細い仔であった。 これを書いている今、(ああ、ハンかもしれない)と思った。 病院に入院させ、身体中、管をさされて痩せ細って死んでしまった仔のハ ンである。何かにつけて、(かわいそうなことをした・・・)と悔む気持 ちに苛まれいてるハン。 -
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