一橋的雑記所

目次&月別まとめ読み過去未来


2004年08月07日(土) 遠回りして帰ろう。

行き着くところが同じなら。


いや。
ついうっかりと。

♪あーのーすーずーかーぁけーぇのーぉー

……等と。
30禁どころの騒ぎでないネタに続ける所だったのは此処だけのないしょ、の。
どーでもいいから早く小話書けよ己、な一橋にて御座いますです。
皆さま、ごきげんやう……(平伏)。


ところで久し振りに見た『新選組!』で。
カトーリくんがえらく恰幅良くなってきたのが気になったり。

や。これもどーでも良い事だったですねスミマセン。


そりは兎も角。


そう。
明日はついに。
祐巳ちゃんがくさやを焼く日(C)己的お姉さま……では無くてですね。
記念すべき『アニみて―春―』#5「片手だけつないで」の放映日。

実は。
「白き花びら」「銀杏の中の桜」と並んで。
己に取り何度読み返したか分からない『マリみて』エピソード、の。
ひとつなのであります。

『アニみて』第一期「白き花びら」放映前後の際の。
胡乱胡乱な己がご記憶にある方ならご理解下さるかと思いますですが。

今日から明日に掛けての己は。多分に。
使い物にならないと思われ。
ええ。
『アニみて』の出来栄え云々に関わりませず(泣笑)。


つーか。
順当に行けば来週はそのまま。
「銀杏の中の桜」に突入やっちゅうねん(愕然)。


嗚呼。
二週続けて使い物にならない訳ですな。己。


てか。

第二期始まってからこっち。
あまり使い物になってない状態が続いている事は。
分かっちゃってても追究してはいけない事実です嗚呼スミマセンスミマセン(涙目)。



などと。
ヒキコモリーナ気配を濃厚に漂わせつつ終らせるだけってのも何ですので。
先日ぶった切ってしまったまんま放置プレイなアレを再開。


そう。アレです。
『マリア様がみてる―プレミアムブック』
(今野緒雪/ひびき玲音with山百合会/集英社コバルト文庫)の読了雑記。

てか。
正確には、収録短編「Answer」読了雑記ですね。


勿論。


己的には結構アリだったこの短編。
結構、   物議を醸し出している気配を感じて非常に興味深く。
まあ、以下は「原作原典先ずは全面肯定」がどうやら己が基本姿勢らしいと。
最近思い至った、一駄小話書きの徒然感想文にて。

決して、それぞれの皆さまの『マリみて』及びキャラクターたちへの愛ゆえに。
「Answer」にどうしても納得のいかない思いを抱かれた皆様へ、
物申すもので無い事だけは此処に明記して置きますです(平伏)。


まあ。ぶっちゃけ気侭我侭な己的極私的感想文だってだけなもので。
かーるく読み流しorスールして頂けましたらば幸いに御座いますです。


ではでは。
先ずは、此処から。


小笠原祥子は、怪獣に似ている。

この一文に続く12行が、己は大好きです。
怪獣と言われて思い浮かべるのが、初代ゴジラだったり。
火星からの悲しき生還者ジャミラだったり(や。金星だったか?)。
にっくきバルタン星人だったり睡魔を誘うヤゴゲルゲだったり。
(最後のは怪獣と違うやろ、なんてオトナな突っ込みはさて置き)
人に拠ってそれは様々なのでせうが。
怪獣と哀愁が韻を踏みつつ不可分にイメージ出来てしまう己の如き、
ポエマ−体質な永遠の25歳には物凄くしっくり来てしまいました。

てか。
この前文で一番ずっしりきたのは4行目と5行目。
己が心惹かれてやまない祥子像がそこにくっきりと現れていた事に。
嗚呼、と胸打ちぬかれてしまったのが多分。
この短編を好きだと思った、一番の理由なのでせう。

後は。

矢鱈滅多ら甘やかされてるおのれ佐藤聖は予想通りでしたが(笑)。
スーパーなのは白薔薇さまだけでなくって、紅黄もそうだったのねとか。
紅薔薇さまの、蓉子さまを掌で転がす悪代官っぷりも壷とか。
そーいふお姉さまに翻弄されつつ冷静に「修行が足りない」などと、
セルフツッコミを入れてる蓉子さまにも惚れ直しましたとか。

つかこの辺のくだり読んでると己の脳裏には。
乃梨子過ぎって溜まらんのですけど!(笑)己だけ?ねえ己だけ?

あと、剣道部に圧力掛けに行った黄薔薇姉妹のエピソード。
一人で行くって言い張った江利子さまをなんだかんだ言い包めてムリヤリ付いてって。
無駄にプレッシャー撒き散らしているスーパーロサフェティダ想像して悶絶。
これは多分に、soniちゃんさまが長編『紅薔薇の系譜』で描かれてます所の、
江利子さまのお姉さまの影響がかなりありましたかもですが(大笑)。

そんな感じで、転げ回って堪能しておりました所へ。
トドメが風呂敷!。そして座布団2枚!!(大笑)

同世代の匂いを激しく感じました今野先生スーパーな薔薇さま方(泣笑)。

で。この辺りまで読み返した時、ふと思ったのは。
己が「Answer」をこんな風に心置きなく笑いをかみ殺しつつ楽しんでしまえてるのは。
この物語を「蓉子さまが如何にしてさっちゃんさまを妹にしたか」に主眼を置いて。
読んではいないからかなあ、と思ったり。

ま。
そりも兎も角。

薔薇さま方の悪戯心を追い風に。
遂に怪獣もといさっちゃんさまに声をかける蓉子さま。
たった10分の逢瀬に行き交った言葉と感情の濃密さ。

きっと。
蓉子さまが、さっちゃんさまでないとと思い詰めたやうに。
さっちゃんさまも、そこまでの何処かで、蓉子さまでないと、と。
思い詰める何かがあったのでは……と妄想の余地がまた広がる広がる(コラ)。
142頁の頭からの3行に、その根拠を求める胡乱な己@ドリーマー。

この人ならば。と。
或いはこの人ならば、と思う瞬間が。
さっちゃんさまの中に既に存在していたのだと想像してみると。
この後の、蓉子さまを「ゾクゾク」させた本音の言葉の数々、かなり意味深。

そう。さっちゃんさまは、誰にでも心を開く人ではないのだから。
でもって。
勝ち目のない勝負や、負けた時のダメージを想像出来ない勝負には出ない人で。

だからこそ。

「私、習い事をすべて辞めて参りました」

…の一言は。
蓉子さまをノックアウトする意図で持って確信的に放たれたのだと思ったり。
多分、それが裏目に出た時の事も考え尽くした上で。

己的お姉さまが何処かで述べられてたのと同じく。
そのとき、さっちゃんさまの手は激しく震え。
心臓は早鐘の様に盛大な振幅を繰り返していたに、違いないけれども。

さっちゃんさまに既に心奪われている蓉子さまの目にはその姿すら。
何処までも華やかで自信と確信に満ちて誇らしげに映ったに、違いない。


更に蛇足で付け加えるとですね。


蓉子さまとさっちゃんさまのツーカーな通じ合いはこの時がピークで。
以降、姉妹になってからの方がきっと。
言葉が足らないが故の行き違いが多々生じたに違いないに、
3000ロザリオ更に倍!(大笑)

だからね。某友人や。
己が「Answer」の面白さに付いて語るたびに、
♪目っとっ目っでっつーじあうーぅ…などと歌うのは止めて下さいお願いだから(泣笑)。


以上。


結論から申せば。
行間読みの妄想ドリーマーな己にとり「Answer」は。
久々、クリティカルヒットな『マリみて』短編で御座いましたです。


要するに。
以前にも何度か此処などでも書き書きしておりましたやうに。

そもそも、己が『マリみて』に心惹かれる最大のポイントは。
地の文や視点キャラの思い込みから外れた所に。
「こーいうのもアリか?アリなのか?」と妄想を逞しくする余地が。
幅広く残されているといふ点に負う所、大なのですね……。

これは。
最初に挙げた「原作原典先ずは全面肯定」といふ己的基本姿勢とは。
矛盾しているやうでいて、実は全然矛盾していないと思うのですが、さて。


嗚呼。
何だか久々に得手勝手語ったっつーか。
気の赴くまま、書き書きしたっつーか。


まあ、読み直しは後でゆっくりやるとして。
冷静になって読み返した結果居たたまれなくなって全削除かます可能性も。
全く無いとは言い切れないかもとか言ってみたりして……あ、あはははは(乾笑)。


嗚呼、胡乱。





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