一橋的雑記所

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2003年10月22日(水) 持って行かれた魂の分だけ。




何かネタにならないものかと、画策中(をい)。



昨日は錯乱の侭に突発暴風布教活動、お目汚し失礼をば…。
でも、嗚呼、誰か一緒に語ってやって下さいまし…(本気)。

てな訳で。残る2冊の読了本で御座いますです。

○『田園少年』紺野キタ(CRAFTコミックス/大洋出版)
……ボーイズラブ?……。
余りそっち方面には詳しくないので(笑)これがスタンダードなのかどうかは
良く分かりませぬが。
少年同士の恋愛モノ、といふよりも。
『ひみ階』やその他短編にみられるやうな、人が人を想う気持ちの様々な形を
描いた作品集かと思いましたのです。
表題作以下の連作3編は、幼馴染の少女の存在もあってか、
友情厚い少年の在り様にそれほど違和感を感じず。
ズバリなBLモノと言へば言へる「Top of thaWorld」も、
それが全てでない広がりを感じる中編で御座いましたのです。
でもやはりこの1巻の白眉は「夜を訪なうもの」で御座いましょうね。
名前は藤間ですがオスカーな彼が良い感じ(をいこら)。
でもやっぱ己的壷はひろちゃんですか…(笑)。

○『夜の童話』紺野キタ(POPLARコミックス/ポプラ社)
タイトルから怪しいものを想像してはいけませぬ(笑)。
それこそ、掌の中にいつまでもそっと眺めていたいやうな。
胸の奥底に置き忘れてきた何かにふと気付くやうな。
優しさとむくもりと懐かしさを思わせる物語集なのです。
傷つく事も辛い事も多い世の中の現実を、
忘れさせるのでは無く受け止めて。
それでも柔らかな気持ちで生きていくことが出来るかもしれないと。
そういう希望のあかりを灯してくれる、穏やかな肯定の空気が。
紺野さんの描かれる作品には満ち溢れている気が致しますのです。
表題連作の第2章、そのたった6頁に描かれた優しさに触れて。
不覚にも涙してしまった己にはそう思えるのです…。


ええと。
布教頁作ったら手伝ってくれるかね某友人。
(その前に読ませねばな/大笑)


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