一橋的雑記所

目次&月別まとめ読み過去未来


2003年04月21日(月) 読み終わったです何冊か。

ところで今日は。
久々に近所の温泉に行って参りましたのです。

雨がちの中、露天のジャグジーにて浸かっては涼み、を繰り返して。
なかなかに心地よかったのですが。
それ以上に、己的心を和ませた(かどうかは謎ですが)もの。

それは。

温泉の敷地内にある今はもう使われていない子ども用プール。
その中に群生するおたまじゃくしの群れ、で御座いました(笑)。

水際にうようよと集まって。
小さい黒い口をひっきりなしにぱくつかせる(これは見ていて結構怖い)。
おたまじゃくしたちが何を食っていたかと申しますと。
水面に落ちて浮かぶ、桜の花弁なので御座いました…吃驚。
そーか、草食性だもんなあ…(をいこら)。

○『十三姉』武田泰淳(中公文庫)
なんと、未完では御座いませんですか〜!(涙)
いえ、このままでも十分に楽しめるオチでは御座いましたのですが…
(特に、十三姉と末っ子ネズミさんの関係は。
このまま緊張状態が続いた方が、己的には激烈壷/をい)。
解説で某銀河英雄伝説な作家さんが述べられている通り、
この作品が描かれた当時の中国物への世間での評価が
あまり高く無かったせいなのかもしれませぬが…嗚呼、勿体無い。
続編、是非に読んでみたかったなあ…。
元は新聞連載小説との事、そんな時代背景に於いて
読者の興味を惹く為か、随所に様々なネタが散りばめられた、
とても楽しい小説なので御座いましたのです。

○『木島日記』大塚英志(角川文庫)
いやあ面白い人だ、一ツ橋(笑)。つーか、美味しすぎ!代われ己と(をい)。
己的壷は勿論、美蘭なので御座いますですが、月と木島も切ないです……。
後半へ進むにつれ、余りにもユニークなキャラが出揃うので、
単なるホラーなら読めない己にも大変に楽しく読めましたのですが。
色々と笑わせられながらもふと、現在の世の中にも散見するやうな、
恐るべき「徴」について思いを馳せたりもしたのです……。


一橋@胡乱。 |一言物申す!(メールフォーム)

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