痴呆の父が肺炎で入院した。
夕方、施設から電話が有り 「一度行ってみて下さい」・・と。 施設の人の声が急を告げている様子じゃなかった事もあって 慌てて駆けつけたりは、しなかった。
薄情だと思われるかもしれないけれど、頭を過ぎったのは 「葬儀は自宅で、だな・・」とか「15日に年金が出るから、 死ぬんだったらその後だと良いのになぁ」だった。 そのくらい年寄りは、あっ気なく肺炎で亡くなっちゃうんだよね。
「自分の親なのに何て事考えるの!」と思うだろうね。 「どんなになっても長生きして貰いたいと思わないの?」 と思うだろうね。 でもね、母が痴呆になり 父が痴呆になったら そんな考えなんてぶっ飛んじゃってね。
私は 日々の自分の、夫や子供達との生活を優先したい。 入院してさえいれば 何か有ったら連絡あるだろうから。
一日に一度 ご飯を食べさせたり、様子を窺ったり。 汚れ物が有ったら持ち帰って洗濯して。 看護婦さんがしてくれるオムツ替えやシーツ交換に手を貸して。 そのくらいで勘弁して 貰いたい・・・
それが今の私の正直な気持ち
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