「もう帰ろう な、帰ろう」 意識の無い中で 子供や兄弟に囲まれて 静かに 静かに
以前から 芳しくないと聞いていたから ある程度の覚悟みたいなものはしていたけれど、 思ったよりも早かった訃報に 驚いた
夏の思い出に耽っていたのは 偶然ではなく
飲めば電話して来て 「父さんを大事にしろよ」が口癖で。 冬はストーブを最大の目盛りで燃焼させて 半袖姿で。
この前会ったのはいつだったっけ? そうそう祖母の法要で、だった。 病魔に襲われるなんて思いもよらなかったな。
息子が春に一人旅して叔父の所に寄った時、物凄く喜んでくれて。 「あんなに嬉しがってたのって見た事無い」と別の叔父が言ってた程 息子を喜ばそうと、かなり無理してくれた。 その時に写した写真の顔は既に加療の辛さを物語ってた。
妻に先立たれて 男手一つで子供を育てて 頑張って 頑張って これからなのに それなのに・・
叔父さん 早かったね まだまだなのにね
58歳は若過ぎるよ・・・
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