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2003年04月12日(土) |
「ミレー3大名画展」 |
長いこと日記をサボりまくってて日記を更新するのも なんだかこっぱずかしいものですが、久しぶりに日記を更新しています(汗)
ってことで、突然ですが・・・ 渋谷に『ミレー3大名画展』を観に行って来ました。 なんでも、ミレーの作品がこうして日本に来るのは今回が 最後(搬送で作品が痛むから?)なんて話を聞き いてもたってもいられなくなって、観に行って来てしまいました。 (人間、これが最後だと言われると無性に 観に行きたくなってしまうものなのです(汗))
「落ち穂拾い」を始め、あまりにも有名なミレーのことです。 恐らく、大混雑して1時間くらい並ぶんではないかって 位の覚悟して行ったわけですが、ところがどっこい(死語?) これが意外に空いてて、入場券を買うのに10分程度並んだだけで、 すみました。
こんなに空いていて、本当にミレーの作品が展示されてるんだろうか? かすかな疑惑と共に館内に入ったわけですが、あろうことか 嫌な予感が的中してしまいました!!! ・・・なんと!! 全然知らない人の作品が展示されてるではあ〜りませんか!!!! 「なんじゃこりゃー詐欺だ、詐欺!!!」 こちとら、ミレーの作品を観にきたんだよ!!! ・・・ゴッホ? ・・・・・・・ピカソ?
誰だそりゃ!?
ミレーを出さんかい!!!
・・・って!えっ? ゴッホって、あのゴッホじゃん!!! そしたら、こっちのピカソもあの正真正銘の パブロ・ディエゴ・ホセ・フランチスコ・ト・ポール・ジャン・ ネポムチェーノ・クリスパン・クリスピアノ・ド・ラ・サンチシマ ・トリニダット・ルイス・イ・ピカソなの? そんな感じで、冷静になって辺りを見回して見ると、そこは有名どころか 世界中に名の知れた有名画家達の名画がずらりと展示されていたのでした。 ミレー、ゴーギャン、ゴッホ、ピカソ、クールペ、ピサロ、 バスティアン・ルパージュ・・・・、 絵画好きにはたまらない作品の数々・・・。 正直、絵にはそれ程興味がない私ですら鳥肌が立ちました。
中でもやっぱりお目当てのミレーは凄くて 生「落ち穂拾い」は本当に凄かったです。 思わず、息がかかるくらいの間近でマジマジと ミレーの絵に見入ってしまいました。 それにしても、何でミレーの「落ち穂拾い」「羊飼いの少女」「晩鐘」 を三大名画って言ってたのかが、直接自分の目で見て分かりました。 数多く展示されてたミレーの作品の中でもこの三点は別格なくらい 完成度が高いことに、素人の私ですら気が付きました。
中でも特に「晩鐘」の神々しいことといったら・・・、 正直、鳥肌がたちました。 大袈裟ではなくて、本当に絵からその当時の人々の息づかいや 生活が見て取れたし自分自身がその場に居合わせたくらいの 錯覚に陥るくらいのパワーを感じました。
絵が単に上手いとか、そういった単純なことではなくて、書き手の パワーであったり想いであったり、そういった物を物凄く感じました。 ・・・よく、上手いだけなら写真でも良いじゃんなんて言う人もいるけど、 絵と写真の決定的な違いは、事実をそのまま写すことしか出来ない カメラに対して、絵は書き手の想いを込められる点にあると思う。
何はともあれ、70作品以上にも及ぶ名画の数々を僅か1300円で 堪能出来るのであれば、決して高くはないと思う(ってか、安いです) 展示作品一覧
そんな感じで私はミレー3大名画展を堪能してきたわけですが、 ただ1つ、館内にいる間中『なんでも鑑定団』のことが頭を 離れなかったのは恐らく私が小市民だからなんだろうなぁ・・・(笑) 「あぁこの絵、鑑定したらいくらくらいになるかな?」 「一枚欲しいな」とかって感じで(笑)
何はともあれ最近は大分暖かくなってきたことですし、 暇な休日にでも時間を忘れて、のんびりと美術鑑賞でも してみてはいかがでしょうか?
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