Onry Me
DiaryINDEXpastwill


2002年01月17日(木) 7年後の現在も心に傷を持つ大勢の子供達。

阪神大震災の大惨事から今日で7年・・・。

震災で両親を亡くした2人の姉妹の
様子をテレビで放送していました。

当時2人は小学6年生と2年生でしたが
7年後の現在、2人は中学生と短大生に
なっていました。

番組内で彼女達の生活の様子が放送されて
たんですが、普段の彼女達は友達と笑顔で
話をしたり、元気に学校に通ったりと、
表面上はいたって普通の女の子でした。

しかし、妹は犠牲者への追悼の式典で
両親に対する想いを書いた作文を涙なが
らに読んでいました。

彼女は必死に涙を堪えようとするものの
作文を読み進めるにしたがって感情が
高ぶり涙を堪えきれずに嗚咽と共に
泣きながら天国の両親に対する想いの
詰まった作文を必死に読んでいました。

・・・その姿を見て、7年経った今でも
彼女の心の傷は全く癒えていないことに
私自身、改めて気付かされました。


阪神大震災によって573人もの震災遺児
(両親とも亡くした震災孤児が110人)
が生まれてしまったそうです。

彼等は今も震災の恐怖や両親を亡くした
悲しみや不安に襲われ、未だに苦しんで
いるそうです。

体の傷は癒す事が出来ても、心の傷は
そう簡単には癒える事はないと思う。

一瞬にして両親が目の前で亡くなった
事実があるかぎり、子供達の精神的な
心の傷は一生癒されることはないの
かもしれません。

それでも、一日も早く元気になって
楽しい毎日を送ってもらいたいと心
から願っています。


先ほどの姉妹のお姉さんの方は現在
保母になる為に、一生懸命勉強して
いるそうです。

辛い思いをした子供達を手助けしたい。

ボランティアで施設の子供達の世話を
していたお姉さんの明るい笑顔がとても
印象的でした。


私は最近、人の死には何か意味があるんでは
ないかって、思うようになりました。

親、兄弟、親戚、友人・・・、
誰かが、死んだら勿論悲しいし辛いけど、
その愛する人の死によって周りの人達の
生き方や人生に対する考え方が変わるんだって
事を私自身、身内の死から学んだし彼女も
両親の死から学んだのではないかと思います。

確かに両親の死は辛い出来事だったと思うけど、
その事で彼女は人の痛みを分かる事が出来る
思いやりの持てる人間になれたんだと思うんです。


現在の彼女の存在は間違えなく阪神大震災で
両親を亡くした辛い経験の上に成り立って
いると思う。

とにかく、どんなに辛い事があっても
明るく前向きに生きる彼女の姿に感動しました。

頑張って素敵な保母さんになって
もらいたいものです。

きっと、そんな彼女の姿を見て
両親も天国で喜んでることと思います。


パンチョ |MAIL

My追加