Onry Me
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2001年09月14日(金) 華やいだ祭りの後・・・

私の住む阿佐ヶ谷は今日から日曜日まで、
町をあげての秋祭り。

日本の祭りって私は大好き。
ピ〜ヒャララ〜、ピ〜ヒャララ〜♪ドンドンドン♪
あの、祭囃子や太鼓の音を聞くと
体が無性にウズウズしてくる。

・・・だからって神輿は担がないんですけどね。
少年時代から私はもっぱら神社の露店めぐり専門。

綿菓子、ソースセンベイ、射的に金魚すくい・・・。
子供の頃は、いつも少ない小遣いで何を買おうか
悩んだものです(笑)

そして何を隠そう、私が生まれて初めて経験した
アルバイトがこの露天商の店番だったのです。
小学校の五年生の時に的屋のおじさんと仲良くな
ってお店の仕事を手伝わせてもらったのだ。

私の売ってたのは一個、二、三十円の大粒の飴玉。
小学生にもかかわらず、私はいっちょまえに
「へい、らっしゃい!らっしゃい」なんて場違いな
セリフを大声で叫んでました(^^;

八百屋じゃないっちゅうねん!

ちなみに時給は何と、たったの百円!
三、四時間働いてもたったの三、四百円。

でもそれでも、その当時の私は嬉しかったのだ。
今思えば、的屋のおっちゃんに完全に騙された
としか思えないですけどね(笑)

ちなみに少年時代、私は金魚救いが大得意だった。
金魚の十匹、二十匹は当たり前、店の人からは早す
くいのパンチョと恐れられ、当時の私はちょっとした
有名人・・・って程でもないけど(汗)かなり上手
かったことは事実なのだ。
(紙のやつね。コーンはすぐトロけちゃうから問題外)

そんな祭り好きの私だから、少年時代私は祭りが終わ
ってしまうと無性に寂しくてしょうがなかった。

祭りの最後の日の夜などは夜の十一時を過ぎ
所々で片付けをしだしてるにもかかわらず私
は神社にずっと残ってた。

そして、今でも、思い出すチョコチップバナナを
売っていた的屋のおばちゃん。

「また来年もおばちゃんここに来るから
 絶対会いに来るんやでぇ!」

・・・このおばちゃんは残ったチョコチップバナナ
をタダで私にくれ、私に笑いかけてくれたのだ。

にこやかに言うおばちゃんの優しい笑顔を見て
私は物凄く切なくなってしまった。


私が祭りで一番好きだったのが、
このチョコチップバナナ。

・・・このお菓子。
確か当時百三十円ぐらいだったと思うんだけど、
これ自体は、なんってことはない。
ただ単に、バナナに串を刺しチョコをコーティング
しただけのお菓子なんだけど(笑)私はこれがとに
かく好きだったのです。


・・・優しかったバナナおばちゃん。
その後、二度と会うことは無かったけど、
今ごろどうしてるんだろうなぁ・・・
もしかしたら、どっか遠くの町で相変わ
らずチョコチップバナナを売ってるのか
も知れませんね(^^



ちなみに射的の高級な商品の後ろには
必ずと言って良い程、的が倒れないよ
うに支えがあったりとか、くじ引きが
はずればっかだったりとか、型抜きで
綺麗に型抜き出来たのにダメだと言わ
れたりとか、時に不条理な事もありま
すが、これらの事があっても文句を言
ってはいけません。

・・・それらをひっくるめて楽しい
お祭りなのだから(笑)



最近はガラの悪い的屋を排除して
地域の住民達やPTAの父兄など
が出店を開いてる地域もあるらし
いけど、これってなんか違うと思
うんだけど・・・

素人が出店をやったところで盛り
上がるわけないじゃん。

やっぱり祭りには威勢のいい的屋
のおっちゃんが似合ってると私は
思のだ。


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