Onry Me
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2001年08月18日(土) 熟女二人を引き連れて那須へと向かった五日間

8月14日〜18日まで、母と祖母を連れて
那須の別荘へと行ってきました。

僅かばかりの夏休み。
本当は家でのんびりビデオでも見て過ごしたかった
んだけど車を運転出来るのが私だけしかいな事と、
こんな時しか親孝行も出来ないと思いがあったので
二人を連れて那須へと行ってきました。

でも、年寄り二人と共に行っただけなんで特に何処
かに観光に行くわけでもなく、ひたすら温泉に入っ
てただけなんですけどね。

だから私自身は面白い事もなくって
ずっとボーっと以下のような5日間
過ごしてました(笑)


14日:
夕方、那須の別荘に無事着くと、近所に住んでる母の
友人のオバちゃんが現れ、キノコが沢山採れたからと
袋一杯のキノコをくれました。

ちなみにこのキノコ。
私が今まで見たことも無いような何とも
グロテスクな形をしていました。
私は不安に思い、

「・・・これ、何ってキノコですか?」

って聞いてみたら、オバちゃんは一言、

「・・・知らん!!」


「知らんけんど、うめ〜んだ!」
って言ってました。

・・・し、知らんってオバちゃん(汗)

素人が採ったキノコほど不気味
なものは無いじゃない!!
・・・まさか、毒キノコでは!?

・・・不安がる私をよそに、その晩
母は早速そのキノコでキノコ汁を
作っておりました。

勿論私がそのキノコ汁を母や祖母が
手をつけて、しばらく様子を見て
安全を確認してから飲んだ事は
言うまでもありません(笑)

ちなみに味の方はと言うと、ナメコに
似ていてトロミがあって予想外に?
美味しかったです。


15日:

母と祖母はキノコおばちゃんに
連れられ近所の友達の別荘めぐり。
私はと言うと昼間は何もする事なく
一人愛犬コロと一緒に留守番。
ひたすらボーとごろ寝する。
誰も居ない部屋で、爽やかな風に
吹かれながら小説を読みつつ一人ごろ寝。
・・・あぁ〜幸せ。

夜は暇だったんで、テレビを見ようと
思ったんだけど、テレビのチャンネル権
は祖母が握っており、見たいバラエティー番組
等は一切見れずNHKばっか(笑)
何で、年寄はNHKが好きなの?

テレビで戦争の特番ばっかやってると
思ったらこの日が終戦記念日でした。
・・・すっかり忘れてました。

ちなみに戦時中、私の祖母が避難した
先の防空壕を爆弾が直撃したのだそうです。
爆弾は防空壕を突き抜け祖母の
すぐ隣に落ちたのだそうだ。
幸い爆弾は不発弾だった為、祖母は
奇跡的に助かったのだそうです。

この爆弾がもしこの時に爆発して祖母が
死んでいたら間違いなく、今私がここに
こうして存在していることも無いわけで
祖母の話を聞いてゾッとすると共に改め
てこのような悲惨な戦争が二度と繰り返
されぬようにと切に思ってしまいました。

この日、祖母が言ってたんですけど
戦時中は食べるもの殆どなく毎日
芋ばかり食べていたのだそうです。

その話を聞いて私は、
「せっかくなら悲惨な戦争の事を忘れない為に
 終戦記念日くらいは食事を芋だけにしてみたら?」
なんて思わず言ってしまいそうになったんだけど
那須の田舎で芋喰ってたんじゃまるで疎開に
来てるみたいになっちゃうんで言うのをやめました(笑)

でも、飽食の現代。
年に1回ぐらい、芋だけで生活して
みるのも食べ物の有り難みが解って
良いような気がするんですけどね。


16日:

夜、例のキノコおばちゃんが近所の
友達を引き連れ我が家に参上した。
平均年齢推定65才。
恐怖の熟女達の宴が始まってしまいました。

熟女達の賑やかな雑談が続く中、例の
キノコおばちゃんが私達に向かって不意
に近くに無料で入れる露天風呂があるか
ら明日行かないかと提案してきた。

ちなみにこの露天風呂。
無料なのはいいんだけど、混浴でしかも
とても人目に付く場所にあるらしいのです。

以前、母や祖母はこの露天風呂に行った
事があるらしく、その時酷く恥ずかしい
思いをしたらしいです(笑)

だから、母や祖母は断固として
この露天風呂には行きたく
ないと主張してました。

すると、キノコおばちゃんは不意に怒り、
東北なまりの大きな声で

「な〜に言ってるだか!
 胸がちっこいだの大きいだの、物が大っきいだの
 小っこいだの気にするような事でも、ねぇべさ〜」

「そんなもん、人に見られたってかまうこたぁねぇべ〜。
 なぁ兄ちゃん?」

キノコおばちゃんは困惑する母や祖母をよそに
あろう事か私に同意を求めて来ました。


物がちっこい私は
返答に困りつつ
「ハハハッ(愛想笑い)そ、そうですね(汗)」
としか言えませんでした。

でも、本当は心の中では
「人間、恥じらいを無くしたら
 それまでだと思うんですけど」
って言ってました。

ちなみに、この日の夜も私は見たい
テレビを見れませんでした。

祖母は「渡る世間は鬼ばかり」を
ゲラゲラ笑いながら見てました。

・・・何で年寄は泉ピン子が好きなんでしょう?


17日:

結局、キノコおばちゃんの露天風呂計画
は母達の激しい反対に合い中止。
この日、母達はキノコオバちゃんに
連れられて有料のちゃんとした温泉に
行きました。

・・・ちなみに私はまたまた愛犬コロとお留守番。
だって、超熟女な方々と温泉浸かりに行くの
嫌なんだもん(笑)だから、志願して居残りました。

私自身は相変わらず暇な一日を過ごしました。
唯一、変わった事があったとするならば、夜
私が間違えてお風呂場の扉を開けてしまい、

祖母、恵美77歳(未亡人)の
裸体を見てしまいました。

・・・なんってこったい。


18日:
帰り際、近くの牧場に寄って職場へのお土産を買い
近くのスーパーで野菜とスイカを買ったんだけど、
那須はスイカがメチャ安!
東京では二千円近くしそうな大きなスイカが
こっちでは何と500円〜600円。
東京の三分の一以下の値段で買えるのです。
もう、スイカの季節も終わりに近づいてるんで、
しこたま買いだめしました。

実は私はスイカが大好き!
これで当分、幸せな毎日が送れそうです。

以上が貴重な夏休みを熟女達に
振り回された私の五日間でした。

・・・う〜ん。
やっぱこういった旅は友達や好きな人
と行きたいとつくづく思いました。

・・・もう熟女は嫌!!
ウルサイったりゃありゃしない!!


でも、その事さえなければ個人的には
非常に良い五日間でして、那須は涼しいし
空気も美味しいし、温泉は気持ちいいしと
良いことづくめ。

都会では、うるさいだけのセミの鳴き声
も那須では何故か心地よく聞こえ毎日夕方
散歩がてら田舎道を歩いてたんですけど
久しぶりに夕日を見て、心から綺麗だなぁ
って感動しました。

いつもはそんな夕日の事なんかいちいち
気にする事もないわけで、いかに自分が
普段せわしない毎日を送っているかに気付きました。

そして、夕方に鳴くヒグラシの何とも切ない
鳴き声を聞くたびに懐かしい少年時代の夏の
思い出が心の中で蘇って来ました。

今回の那須旅行で、やっぱり人間、時には
自然の中で休息する事も大事なんだなぁって
改めて実感しました。


母も祖母も那須の別荘に行けて喜んでたし
私自身もリフレッシュ出来たし、また年末
まで一生懸命、頑張ろうって、感じです。


パンチョ |MAIL

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