眠れないじょ。眠れないじょ。

こんな時、ベッドの中で読書でもしたいのだけど、電気をつけたままで寝るのが嫌なもんだから出来ない。
ぁぅ。
枕元にこじゃれたランプなんぞがあったらええんかいな。


そういえば、高校生の頃だったか・・・
電気スタンドの灯りに憧れて、
いや、ほら、なんとなく電気スタンドの灯りって知的な感じがするやん？
あら？しない？
ほら、夜遅くまで勉強してるっぽくて・・・

で、そんなことを思ってた矢先に、兄の知人がウチに来てて、その知人というのが、また怪しげな奴で。
で、当時の兄の彼女が、女一人だとなんか嫌だから、一緒に部屋に居て。と言うもんで私も一緒にお話してたのさ。
それがまた、その怪しげな奴、名を“まっちゃん”と名乗っておりましたが、その前に私も嫌な思いをしてたので、とてつもなく気分が悪かったのだけど、ふと誕生日の話になって、私の誕生日が近い事を告げると、「何が欲しい？」と聞かれ、思わず「電気スタンド」と言ってしまって・・・
本当は、そんな嫌な奴から物を貰うなんざぁまっぴらごめんなのだけど、しっかり誕生日の日に電気スタンドをウチに届けに来たのさ。
あ〜こりゃこりゃ。
自分が「電気スタンドが欲しい」なんて言った手前、とりあえず貰っておきました。
あ〜一生の不覚！

このまっちゃん・・・何が怪しいって、シンナー中毒で精神病院に入院されてまして。
なんか、変なのよ。
なんか気味悪いのよ。
いや、精神病院に入院してたからとかなんとかいうんじゃなくて、とにかくあたしゃシンナーだのシャブだの大嫌いですもんで。
このまっちゃん、完全にシンナーに頭やられちゃってたし。

で、実際、このまっちゃんに夜中に部屋に侵入されて襲われそうになったこともありまして。
いえ、襲われてませんよ。
多分・・・
いや、絶対！！！！！！
夜中にふと目覚めたら、隣にまっちゃんが寝てたもんだから、寝てる間だのことは・・・・うがっ！
ないないないないないない！！
絶対にないのだっ！！！

あ〜、やだやだ。
あの赤と黄色と緑の三原色で構成された趣味の悪い電気スタンドは今、何処にいったんだろ？
実家のどこかにまだ眠ってるかも・・・・
ああ、ヤダ。

寝る。