鍋をたたく...鍋男

 

 

パニックの対処法 - 2005年06月27日(月)

パンの生徒さんから、やればやるほど頭の中が真っ白になってしまって。全然手が動かなくなってしまいます。との相談を受けました。このサイトをご覧の皆さんにも参考になるかと思って、こちらに書かせてもらいました。

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「頭の中が真っ白になる」ってのは、
「各フレーズはちゃんとたたけてて自信があるのに、通すとたたけない」って言う事かな。
こんな理由があげられると思います。
1、フレーズのつなぎ目で引っかかってしまう
2、他の音を聞いてしまって、自分のフレーズがおろそかになる
3、まちがえちゃいけないって緊張しちゃう
4、一回間違えるとパニックになって戻れない

1、のつなぎ
頭の中だけで構成を考えるのではなく、一度フレーズごとに箇条書きにしてみましょう。
「イントロ→Aメロ→Bメロ→Aメロ→Bメロ→イントロ→」という風に。次にどのフレーズに行くのか正確に把握できていないと、演奏できないですよね。
で頭から順番に一人でやってみます。引っかかる所はしっかり練習して。

2、聞いちゃう。
余裕のある証拠です。聞いてしまうフレーズと自分のフレーズがどう絡んでるか、そのパートの人と一緒にそこだけ練習してもらいましょう。

3、緊張しちゃう
緊張しますよ。間違えたくないもの。でも、実はたくさんの人数でやりますので、間違えていてもお客さんからわかりません。間違えた音なんてお客さんの所まで届かないもんです。正解の音の方が絶対数が多いわけで、音量もでかいですから。そう思うと少しは気楽かしら?

4、パニック
なりますなります。「わー変な音出しちゃった。どうしよう。さっきの音、消しゴムで消してー」
って言っても出ちゃった音は消せないしね。それはそれとして、あきらめて次のフレーズに集中する。多少手が止まってても、その後びしっと叩いていれば、かっこいいですよ。
時にはあきらめも肝心です。


具体的な問題ではなくて、気持ちの問題だとすれば、、

頭の中が真っ白になるってのは、プレッシャーを感じてる裏返しだと思います。
適度なプレッシャーは練習に熱が入っていいのですが、ありすぎると逆効果。お料理のスパイスみたいですね。
音楽のいい所の一つは「競争じゃない」って事です。人よりうまく演奏できても、楽しくない音楽って聞く気がしません。多少間違いがあっても「いい音色だな」とか「かっこいいアレンジだな」とか、なんでもいいんですが、楽しんで演奏していれば、それはお客さんに伝わると思います。

プロの私がこんな事を言っては行けないのかも知れませんが、私も本番でミストーンを出してしまう事はあります。それもコミにして、今の私をそのまま聞いてもらおうと思ってやってます。
で、お客さんや、ご一緒したミュージシャンから「楽しかったー」と言って頂けるのはとても嬉しいですし、ホントありがたいと思います。そう思える事の方が、無感動で完璧な演奏をするより大事じゃないかと思うんですね。プロの卵の人たちにはこういう話をさせてもらっています。
(あ、もちろんあとで練習も死ぬほどやってます)

音楽は楽しむもの。楽しむには実は努力も必要なんです。自分が楽しめるように持って行くにはどうしたらいいのか、ちょっと考えてみましょうか。
まず人と比べない。日々上達している自分を確認していく。それだけで充分です。
あせらなくていいですよ。全部完璧に演奏するなんて、大変な事ですから。目標としては持っててもらって、ね。
プロじゃないんだから、ゆったりとした気持ちでやってくださいね。
死ぬまで練習する事ないですよ(笑)


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