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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2015年01月27日(火) 翻訳企画:AAの回復率(その4) 次のセクションでは、年月の経過とともに、AAメンバーの平均断酒期間が延びてきていること、それはつまり長く酒をやめている人の比率が増えていることを示します。
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c) 長期断酒者の増加
AAメンバーの断酒期間はどれほどだろうか?
その質問に答えるにはこの3年おきのメンバー調査が役に立つだろう。毎回の調査はその時点でのスナップショットを得る断面調査(cross-sectional study)であり、毎回無作為に選ばれたAAグループのミーティングに出席しているAAメンバーを一斉に調べたものである。
一連の調査を比較することで、AA共同体の構成の変化が明らかにできる。「長期的な」研究を行うために、個人を追跡調査する必要はない。毎回の調査はできるだけ同じ人数を対象にしているので、比較は十分な意味を持つ。
毎回の調査のパンフレットは、メンバーの断酒期間を0~1年、1~5年、5年以上に分けている。この表現を分かりやすくするために、グラフ2および表2では、0~1年、1年以上、5年以上に変えてある。これはグラフを読み取りやすく、理解しやすくするための処置である。
毎回の調査のパンフレットは、標本となったメンバーの平均断酒期間を報告している。ただしパンフレットに「4年以上」とあっても、グラフに書くにはもっと詳しい数字が必要だ。
断酒期間の長さの増加傾向は、グラフ2「長期断酒者の比率の増加」および、表2「長期断酒者の比率」のデータから読み取れる。
その次のグラフ3「長期断酒者の平均断酒期間の増加」の曲線と、表3「長期断酒者の平均断酒期間」は、統計の結果を「より的確」に表現するようにしている。
2004年の調査は、2001年の調査より断酒期間の長さが伸びていることを示している。これは1983年以降の調査において一貫した傾向である。
2004年の調査において、長期断酒として広く認められるであろうとしてそれまで使われてきた「5年以上」という分類が、「5~10年=14%」と「10年以上=36%」のふたつに分割された(合計で5年以上が50%)。
断酒期間の長さが漸進的に増加している様子がAAメンバー調査に反映されている:
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注記:
・ 出版されたパンフレットに記載されたデータを使用しているが、いくつかのパンフレットからは数値の範囲しか得られなかった。
・ 範囲しか得られなかった場合には、曲線がなめらかになる数値を採用した。
・ 1977〜1983年の数値は、1977〜1989年の調査を分析した1990年の内部報告書から得た。
・ 1968年と1971年のパンフレットは、40%が1年未満で60%が1年以上としか述べていない。
追加のデータとして、下のグラフ3および表3により、調査対象となった人たちの平均断酒期間の推移を示す。表のデータはミーティングに出席し続けている人たちだけを対象にしている。AAで酒をやめたものの、現在は他の手段で酒をやめており、AAミーティングに来ない人たちは調査に現れない、また断酒したまま亡くなった人も同様である。AAは個々のケースを追跡した記録を取らない。
AAミーティングへの数回の出席が、その人が断酒に関心を持ったことを意味するわけではない。この現実を心にとめておくことはたいへん重要である。同様に、AAミーティングに出席しないことが、再飲酒を意味するわけでもない。
注記:
・1977~1989年のデータは、1977~1989年の調査を分析した1990年の内部報告書による。
・1992~2007年は出版されたパンフレットのデータを利用している。
・パンフレットに「○年以上」と示されたデータはグラフの曲線をなめらかにする値に調整した。
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(続きます)
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