心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

ホーム > 日々雑記 「たったひとつの冴えないやりかた」

たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
もくじ過去へ未来へ


2010年06月17日(木) 希少種

厚生労働省の行った患者調査(2008年)によれば、精神病(精神および行動の傷害)で治療を受けた総患者数は281万5千人。(ちなみに統合失調症が約80万、気分障害(うつ病など)が約104万)。
一方、アルコール依存症で治療を受けている総患者数は1万6,700人(患者調査2005)。

ということは、精神科医が診る患者のなかで、アルコール依存症の人は1.67万/281.5万=0.59%です。

KASTを基準にアルコール依存症の有病率を推定すると男性7.4%、女性1.5%。これだと450万人が依存症。IDC-10を基準にした場合は男性1.9%、女性0.1%。82万人がアルコール依存症です。決して依存症の人が少ないわけじゃありませんが、医者にいく人が少ないのです。

つまり、アルコール依存症の受診率はとても低いため、「精神科の現場ではアルコール依存症の人は珍しい」。168人の患者のうち1人だけなのです。

さらに、うつ病も併発している、しかもそのうつ病が難治性で何年も治療している、となると、そんな患者を複数抱えている先生って、どれぐらいいるんでしょう(きっとすごく珍しい、という意味)。


もくじ過去へ未来へ

by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


My追加