心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2010年02月05日(金) ネットのabuseとうつ

ブログに載せたこの記事について

インターネットの過剰使用とうつに関連性
http://www.ieji.org/dilemma/2010/02/post-241.html

どういう基準でインターネット依存症(IA)と診断しているのかは不明ですが、ネットの過剰使用とうつの間には密接な関係があるという話です。

自分のうつ病の経験からすれば、うつの酷い時にはネットどころかパソコンの電源を入れる気にもなれず、携帯電話をいじる気にもなれませんでした。しかし、そういうメランコリー型のうつばかりではなく、非定型のうつもあれば、他の病気のうつ症状もあり、先日まで書いていた発達障害に起因するうつもあります。当然、アルコールその他の依存症によるうつ症状もあるわけです。

そして、そうしたうつの中には、(メランコリー型と違って)うつの症状が酷くてもパソコンでインターネットができたり、携帯でネットにアクセスできる人もいるわけです。精神科医のブログには、精神状態が悪化するとネットのアクセス量が増える(例えば携帯のパケット代が増える)例が書かれていました。

とすれば、ブログや掲示板で「うつだ」と書いている人の中にも、実際に重いうつ状態の人がいても不思議じゃありません。けれどその人たちが(定型の)うつ病だとはちょっと信じられません。その人たちはネットや本で調べた「うつへの対処法」を実践して、仕事を休んだりしているのでしょうが、その割には何年経っても良くなっていません。遷延性のうつがそんなに大量に存在するとは思えないのです。

ともかくヘビーなインターネットユーザーには精神を病んだ人が多い、ってことは分かりました。断酒板も含めたメンヘル系掲示板では、ともかく具合の悪そうな人が多いわけです。どう見ても、ネットの掲示板にいる人たちよりも、断酒会やAAに通っている人の方が精神的の健康度が高いのは確かです。それは、具合の悪い人は人と接したがらず、でも寂しいからブログや掲示板には出てくる、ってことを考えれば当然なのかも知れません。

ネットで対人トラブルを起こしている人も、リアルで接すれば「悪い人じゃない」こともあります。けれど、それは期待される社会的役割を「演じて」いるので、人間関係が苦手だったり、人と接すると疲れてしまうわけです。だとすれば、ネットでトラブルを起こしている姿が、その人の「仮面の下の本当の姿」なのだと思われます。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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