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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2009年08月14日(金) 依存症治療薬二題 53.5Kg, 7.7%
晴れ
お盆になってだいぶ涼しく、朝は寒さを感じるぐらい。
ニュース検索に「性依存」を加えてみました(実際にはセックス+依存で検索しています)。日刊ゲンダイあたりはずいぶん下世話な記事ばかりですな。
さて、アルコール依存症の治療薬のニュースが二つ流れています(たまちゃんところから)。
ひとつは日本の製薬会社(日本新薬)が2013年に発売予定の薬で、「脳内の神経伝達物質に作用して飲酒欲求を抑える」ので、「完治する可能性がある」のだそうです。依存症の人が断酒をすると、神経伝達物質であるグルタミン酸の分泌が脳内で活発になり、神経が極度に高ぶる。詳細は不明ながら、新薬はこのグルタミン酸に働きかけて、神経の興奮を抑えるのだそうです。
完治じゃなくて、離脱症状を抑える急性期の治療薬という印象ですけど。
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=4516&NewsItemID=20090811NKM0285&type=2
ちなみに、このニュースが流れたときには、同社の株価は既に1割上昇ずみでした。
もうひとつは、クズ(葛)のエキスに飲酒欲求を抑える効果があるというアメリカのお話し。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=54604584&expand
依存症の抜本治療薬として宣伝されたナルトレキソンはすっかり期待(?)を裏切ってくれました。2002年にこのサイトを始めて以来、ナルトレキソン以外にも二つぐらい治療薬の話が検索に載りましたが、いずれも話は立ち消えてしまいました。新しい薬も、どんなものかお手並み拝見です。
禁煙補助薬として登場したチャンピックス。これで禁煙に成功したという話を聞くようになりました。しかし、禁煙成功後の維持率はチャンピックス登場以前より下がっているのではないか、という話も聞きました。つまり、苦労してタバコをやめた人は禁煙を大事にするけれども、簡単にやめられた人は「次も簡単にやめられるだろう」とまた吸い出す人が多いという説です。いずれデータが出るでしょう。
クズエキスを飲みながら普段は節酒、たくさん飲みたいときは朝の薬を飲まないでおいて晩に大酒、なんていう使い方にならなければいいですけどね。それに節酒じゃ脳の萎縮は戻らない気がします。
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