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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2009年08月02日(日) 「間違い」と「間違え」 53.5Kg, 8.9%
曇り時々雨
ある人のブログを読んでいたら、「〜の間違えではないか」という文章に出会いました。僕は「間違え」という言葉は使わないので、すこし奇異に感じました。
「間違い」と「間違え」はどちらも名詞のようです。
言い間違い・言い間違え、というふうに、〜間違い・〜間違えのペアはいくらでもありそうな気がします。はたしてどちらが正しいのか?
調べてみました。
「間違い」は「間違う」という動詞が、「間違え」は「間違える」という動詞が、それぞれ名詞化したものです。
間違う、は五段活用で、意味は誤ること。
間違える、は下一段活用で、意味は取り違えること(例:姉と妹を間違える)。
例えば、「間違われる」は「間違う」+「れる」、「間違えられる」は「間違える」+「れる」。
はてさて「言い間違い」の場合には、Aと言おうとしてBと言ってしまうのですから、「間違え」が起きているわけで、「言い間違え」が正解です。
しかしながら、行為としての「間違え」(取り違え)があれば、結果として「間違い」(誤り)は発生しています。つまり「間違い」は「間違え」を包含しているとも考えられます。ならば「言い間違い」も誤りとは言い切れません。
また「間違う」という動詞にも、誤るという意味があるので、両者の意味的な境界は曖昧です。
「間違い」と「間違え」、「間違う」と「間違える」は、場合によってどちらかがより適切ではあるものの、他方が誤りであるとも言えない関係なのだ、ということがわかりました。
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