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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2009年07月06日(月) バースディ 自宅に一番近いAA会場にひさしぶりに顔を出しました。
バースディミーティングであることは、すっかり忘れていました。来週病院メッセージに行くことになっており、その病院が遠いので、できればそのグループの人の車に同乗させて貰おうと考えたのです。その頼む相手のバースディの日でした。(行けて良かった)。
他のバースディの人の中には、最近始めた仕事がうまく続かなかった人もいました。そこで僭越ながらこんな話をしてしまいました。
AAメンバーにとって働くことは大切なことだと思います。ただそれは、金を稼ぐということが一義的に大事というわけではありません。世の中には金を払ってもらえない仕事も沢山あるのはもちろんのこと、労働には稼得以外の意味があるからです。
今の世の中で働くことは、すなわち「他の人と関わる」ことを意味します。他人と関われば人間関係が出来てきます。人間関係ができれば、人間関係の悩みもできてきます。この悩みから完全に解放された人はいないでしょう。
仕事という、おいそれとは逃げられない環境で人間関係の悩みと向き合うことがAAメンバーにとって意味があることだと思います。ビッグブックでも12&12でも、私たちのトラブルはいつも人間関係をベースに書かれており、性格上の欠点も人間関係の中で明らかになってきます。すると棚卸しが書きやすくなります。
だから飲まない期間がそれなりに長くなったら、働くのがいいと思うのです。例え仕事がうまく続かなくても、その中で(相手の問題ではなく)自分の問題に気がつくことができるでしょう。
ちょこっとそんな話をした後で、その晩のトピックである「気づき」の話にうつりました。時間は4分ほど。帰る前に同乗の承諾は無事もらえました。
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