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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2008年05月30日(金) 引っ越し後の生活(その2) さて、_| ̄|○という感じの午前2時だったわけですが、そのまま諦めて寝るような僕ではありません。果たして「諦めの悪さ」というのが、長所なのか短所なのか。それはケース・バイ・ケースなのでしょう。
とりあえずパソコンのケースから400GBのHDDを取り外してみました。電源端子には黒く焦げた痕が残っていました。とりあえずそれを拭き取ろうと思うのですが、清掃用の純エタノールのビンは引っ越しの荷物に紛れて行方不明のままです。仕方ないので水で濡らしたティッシュで端子を拭くだけにしました。
試しに電源を入れてみても、中のプラッターが回り出す音がしません。
ソフトハンマーが見つかったので、それでHDDを2〜3回叩いてみました。そして電源を入れてみる。これを何回か繰り返していると、ヒュイーンという回転音が聞こえてくるではありませんか。ドライブを振ってみると確かにジャイロ効果が感じられます。ちゃんとヘッドのシーク音も聞こえます。よし、これでドライブ側はオッケーだ。
あとは基板の問題です。ドライブが動いているのですから、最悪でも同じ型番のHDDを買えば基板を移植して中身のデータは取り出すことができます。ならば出費は最大2万5千円ぐらいで済むはず。でも、やっぱりそれはゼロに抑えたいところです。
SATAのケーブルを抜き差ししながら、電源の再投入を繰り返しました。もうそろそろ諦めようかと思った頃、CRT画面に見慣れたWindows XPの起動画面が現れました。
「おお、神さま。ありがとう」
その神さまが何者なのか・・それはともかく、僕は最大限の感謝を捧げました。こうしてHDDは救われ、僕はWindowsが動くPCと、10年以上ためたデータを取り戻しました。果たしてハンマーで叩いたことに効果があったのかどうか、検証のしようもありません。
ついでにADSLモデムとルーターのセットアップもやってしまいました。47Mbpsの品目で契約したのにも関わらず、リンク速度は2Mbps程度でした。お、遅い。なんでこんなに遅いんじゃぁ。先ほど最大限の感謝を捧げていたにも関わらず、次の瞬間には心は恨み言で満ちているのでありました。
深夜まで騒いだおかげで、翌日僕は仕事に遅刻していきました。まあ、それだけで済んで良かったのかもしれません。遅刻したぶんだけ残業で取り戻す気にもなれず、AA仲間の車に乗せてもらって、ちょっと遠くのミーティング会場まで行ってしまいました。ミーティング後の雑談で、「そういえば先週バースディだったんですね、おめでとうございます」と言われてちょっと照れました。
まあ、早めに新品のHDDを買ってデータを移すことにしましょう。またいつ動かなくなるかもしれませんから。
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