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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2008年04月14日(月) Jさんの物語(その4) さて、僕からの2通目のメールは今から読むとピントを外しています。物質依存とプロセス依存に共通するものは何かという話をするはずなのに、一つの依存をやめて他の依存に走るという文脈になってしまっています。
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ひいらぎです。
孤独感とか虚無感とかを、酒で埋めていた人が、酒を飲まなくなると、別のものでそれを埋めようとすることはあります。
よく見るのが仕事中毒です。あとは買い物依存、ギャンブル、恋愛、拒食過食、処方薬などなど。依存対象が変わっただけなんですがね。
この中にはある程度までなら必要不可欠なものもあります(買い物とか食事とか)。だから、アルコールのように100%避ければいいというわけにもいきません。
孤独感、虚無感やストレスは、誰にでもあるものですが、それがあまりにも強すぎ、それの癒し方が下手だということが、依存症者の根本の問題です。
ある人は、その状態をアダルトチルドレン(AC)という文脈で語るし、AAでは霊的な病気といったりします。宗教とか心理学にも、同じ問題を解決しようとしている部分もあります。
自立は目標であって、いきなり依存体質を止めて自立するのは無理だから、健全なもの(ハイヤー・パワー)に依存しなさいというのが、AAの知恵であります。
AAにいるアル中は、何か高尚なことをしようとしているのではなく、糖尿病患者がインシュリンを使うように、自分に必要な治療をしているに過ぎません。
僕も一人の回復途上のアル中に過ぎず、ただ人より多く苦しみや悩みを見聞きしてきただけの話です。
AAのハイヤー・パワーは my Higer Power とよく言います。自分専用の神様です。あなたには、あなたの Higher Power があって、その存在はあなたが生まれてからずっと、あなたを見守ってきたし、あなたのことを一番に愛しているのです。
精神科医の話を紹介しておきます。
http://www.h7.dion.ne.jp/~dansyuan/newpage117mizusawa.htm
終わりのほうに、酒以外のものへの依存の話がでています。
自立への道は、日々の作業であって、完成はありません。
でも、その道を歩くってことではないでしょうか。
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