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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2008年03月21日(金) 一点に帰着 アダルト・チャイルド(AC)という概念では、子供の頃の親子関係が問題になります。人は生きるのが辛い人生を与えられても、そう簡単に諦めて死を選ぶわけにはいきません。だから何とか生きていこうと適応した結果、ちょっと他の人と違う大人になったということです。
ACは病気という概念ではありませんが、パーソナリティ障害(人格障害)は診断基準のある疾病です。こちらも、子供の頃の親子関係に端を発し、適応の結果、人と違う行動様式を身につけた結果だとされます。
ビッグブック後半の個人の物語は、子供の頃の親子関係の話ではなく、「自分の言葉、自分の見方で、いかに神との関係を打ち立てたかを述べ」、「それぞれの語り手が、自分より偉大な力にどう取り組み、どう理解していったかをさまざまに書いて」ということが主題です。第四版の個人の物語はまだ読んでないのですが、それ以前のストーリィには親子関係に関する言及が多かった(ように思います)。
ちなみに、第一版と第二版の物語は、こちらで読むことができます。
http://silkworth.net/bbstories/stories.html"
http://silkworth.net/bbstories/2nd/stories.html
いま自分がやっているステップのやり方では、ステップ4の表を書くときに、まず父親との関係、次に母親というふうに、原家族(生まれ育った家族)から始めるという指示があります。12ステップが対象としている「性格上の欠点」も、やはり子供の頃の親子関係を抜きには語れないのでしょう。
うつ病の本を読んでも、「うつの根は子ども時代に植え付けられる」と書いてあったりします。
こうして、僕の関心をひきつける事柄が、すべて「子供時代の親子関係」に帰着していくことに感慨を覚えたのですが、よく考えてみれば、それらはすべて「人の心」という一つの対象を扱っているのですから、一つの焦点に集まって当然なんでしょうね。
不遇な子供時代を送った人には、奇妙に人を惹きつける魅力があります。平凡な人たちに囲まれていると、僕はすぐ退屈してしまいます。それは僕自身に問題があることの徴候に過ぎないのですが。
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