心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

ホーム > 日々雑記 「たったひとつの冴えないやりかた」

たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
もくじ過去へ未来へ


2008年01月07日(月) beleiveとfaithふたたび

下の子の手首のギブスは完全に取れましたが、上の子の足首のギブスはまだ半分残っています。ただそれでも、月末のスキーには行って良いと医者に言われたので、ずいぶん喜んでいます。

さて、ステップ2には「信じるようになった」と書かれているので、信じるようにならなければステップ2ができないと思ってしまう人は多いようです。

以前にも http://www.enpitu.ne.jp/usr1/bin/day?id=19200&pg=20071127 beleive と faith については書きました。

コロンブスがポルトガルの港を出港した頃は、ほとんどの人は「世界は平面で、海の向こうには世界の果てがあり、そこからは海の水が地獄に流れ落ちている」と考えていました。一方コロンブスは、地球は丸いと考え、西へ航海すればアジア(カタイやジパング)へ届くと信じていました。彼はプトレマイオスやマルコ・ポーロの本を読んで、地球が丸いことを信じて(beleive)いましたが、確信(faith)というほどではなかったはずです。

多くの人が「彼の船は世界の果てから地獄に落ちるに違いない」いたわけですから、航海を続ける彼にもしっかりと不安があったはずです。

世界は彼の想像通りではなく、ヨーロッパとアジアのあいだにはアメリカ大陸があり、しかも彼が見つけたのはアメリカの東のバハマ諸島でした。彼はそこをインド(の東)だと思ったようで、現地人はインディオ(インド人)と呼ばれることになりました。

ともかく彼は、大西洋の向こうに土地があることを知り、本国へ帰りました。彼はその後3回新大陸へと航海します。けれどこのときにはもう彼の心には、世界の果てから落ちる不安はなかったはずです。逆に新大陸があることは、経験から来る確信(faith)に変わっていたと考えられます。

ステップ2も同じです。酒に対する無力をハイヤー・パワーが救ってくれる、ということを、疑いを持ちながらも信じてみる(beleive)ところから始めるしかありません。そして、コロンブスがパロスの港を出発したのと同じように、不安と疑いを持ちながらもステップ3で出発する決心をします。順調にその後のステップを航海すれば、いずれステップ12で「霊的目覚め」という新大陸にたどり着くでしょう。
その時に初めて「自分がやってきたことが自分を救ってくれた」というfaith(信仰)が生まれます。

だからステップ2では、疑いながらでも「いっちょ信じてみっか」と始めればいいのです。


もくじ過去へ未来へ

by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


My追加