ホーム > 日々雑記 「たったひとつの冴えないやりかた」
たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
もくじ|過去へ|未来へ
2007年11月19日(月) なぜか熱く語る 医者に行き、「一週間」という注文で診断書を書いてもらい、それをそのまま郵便局で会社宛に差し出しておきました。ともかく今週はお休みです。銀行によって帰ろうと思ったら、近くで火事があったらしく、規制がかかっていて大渋滞でした。
妻が優しい。精神的にも肉体的にも調子が悪そうですが、旦那が一週間で元気になって欲しいという気迫を感じますし、またそのがんばりも一週間続けるのが限度だろうということも感じられます。
ユニクロでハイネックのTシャツを買いました。首筋が暖まると、これほど暖かく感じるとは思いませんでした。体温のセンサーは、後頭部の下の方、首の上あたりにあって、それで体表の血流量を制御しているんだとか。入浴中もその部分までお湯に浸かると、全身がぽかぽか温まります。それと同じ原理でしょうね。
食欲が落ちているものの、体重も減りすぎているので、頑張って食べています。
さて、
親との関係が改善していないと「回復していない」と見なされてしまう、日本のAAの奇妙な文化はどうにか変えられないものか、と強く思います。ミーティングで親への恨み言をしゃべったりすると、「親には感謝しなくてはならん」というツッコミが各方面から入って可哀想なことになっている人を見かけたりします。
「私は親に感謝している」と言い、お前も感謝しろという「提案という名前の非難」をする人に限って、じゃああんたは定期的に帰省して親孝行しているのかよ、と聞くと、答えがごにょごにょだったりします。
僕は親には感謝していますが、正直24時間以上一緒にいると、ストレスのほうが大きくなります。だから帰省しても夜はAAミーティングに逃げ出したりしていますし、自分の能力以上のことをする必要もないと思っています。距離があるからこそ安定する人間関係ってのもあります。
「ミーティングで親への恨みを言うと、回復していないとみなされて、あなたのAA内での評判が落ちるから、言わない方が良いよ」
という類は、僕に言わせれば最低のアドバイスです。それを言わねば回復できない時期あるんですから。ましてや、同居していて現に親との関係にストレスがあるのに、「それは言うな」と言ってしまえば、回復の手足を縛ることにしかなりません。言いたいことを言えない縛りから、自分を解放することが必要なのに。
「親には感謝しなくてはならん」という縛りを与えたのは、おそらくはその人の親でしょう。ミーティングで夫や妻に対する恨み言は笑って聞いていても、親への恨み言となるとシーンと会場が押し黙るのも変な話です。
それと、「AAの中での自分の評判」なんてものを気にかけたら、AAが、AA以外の世界と変わらなくなってしまいます。僕は良い評判よりも、回復のチャンスの方が欲しいですよ。
それから、信用できるAAメンバーと、信用できないAAメンバーがいるわけではありません。自分が相手を信用するかしないかです。そして、信用できる人が多いほど、感情は安定し、孤独からも解放されます。つまりそこも自己決定です。
もくじ|過去へ|未来へ