心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

ホーム > 日々雑記 「たったひとつの冴えないやりかた」

たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
もくじ過去へ未来へ


2007年11月13日(火) 最初が肝心

久しぶりに仕事をしたような気がします。
目標がおよそ半分にカットされ、さらにその半分をほかの人にお願いすることになりました。一週間以上病気で無駄にしてしまったことを考えると、妥当なところかも。

最近ぼつぼつ "A Program For You"
http://kokoiede.exblog.jp/7116218/
を読んでいます。ビッグブックによる生き方のガイドという副題が付いています。
確証はないのですが、おそらく『ビッグブックのスポンサーシップ』(キャリメ)を書いた人を含んだ複数の著者によるものです。
キャリメの本が、スポンサーをやるためのガイドブックとすれば、こちらはダイレクトにメッセージを伝える本となっています。

最近つくづく思うのは、第5章に達するまでが長いのは十分意味があるんだということです。「医師の意見」から始まって、第1章「ビルの物語」、第2章「解決はある」、第3章「さらにアルコホリズムについて」、第4章「私たち不可知論者は」、ここまででおよそ100ページはあるでしょうか。

アルコホリズムが、飲み始めると止まらない渇望現象(身体の病気)と、せっかくやめているのにまた飲んでしまう精神的な囚われ(精神の狂気)の組み合わせであること。そして自力では助からないよ、ということを延々と説いていきます。

スポンシーとビッグブックの読み合わせをしていても、なかなか先へ進まなくて正直うんざりするところもあります。でもそこが「なぜステップが必要なのか」理解するのに必要な段なのでしょう。

よく言われるように、いきなり第5章を読んで、さああなたは無力ですよ、キチガイですよ、そしてこれが12ステップという解決法ですよ、さあ取り組みましょう・・・と言われてやる気になる人は、滅多にいるわけがないのです。

おそらく、3年とか5年とかミーティングに出続けていれば、本なんか読まなくても病気の本質は肌で感じられるのでしょう。でもミーティングに出続けることで、何年か酒が止まっているなら、あえてステップに取り組む理由はその人にはないわけです(だってこの先もミーティングに出続ければ酒は止まるでしょうから)。
でも3年とか5年ぐらいでミーティングを離れていく人は沢山います。

やはり鉄は熱いうちに打たねばなりません。「どうやって」ステップを実行するかも大切ですが、それ以前に「なぜステップが必要なのか」が伝わらなくてはどうにもなりません。

というわけで、僕はいつもビッグブックを一緒に読み合わせる仲間を求めているのであります。自分のためにも。


もくじ過去へ未来へ

by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


My追加