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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2007年11月07日(水) 医者の妻 高校卒業25周年で同窓会をやるという案内が来ました(年がバレますな)。
案内が届いたのは実家です。高校の同窓会には、今の名前、住所などは伝えていません。同窓会名簿に掲載されてしまうと、株やら先物やら英会話やらの勧誘の電話がうるしさいし、同窓会の記念事業の寄付願いもうっとうしいので、実家の住所に戻しておいたのです。
昔の同級生(女性)がわざわざ実家まで持参してくれたそうです。彼女はいわゆる幼なじみですが、小学校の途中で親の転勤で転校していきました。その後、高校で偶然同じクラスになります。上野にある芸術系の大学に進学したそうですが、その後郷里に戻って精神科医と結婚したと噂で聞きました。
母が転送してくれた案内のはがきを見ると、確かに返信先の名字が、いつもAAの病院メッセージでお世話になっている精神科の医者と同じでした(いまは独立して開業している)。かように田舎は世間が狭いのであります。
普段は土日は確実に休みなのですが、同窓会のある週末は仕事が忙しくてつぶれる可能性大です。お断りの返事だけでなく、わざわざ葉書を届けてくれたお礼も伝えることにして、はがき記載の携帯番号へと電話してみました。声を聞いても昔の彼女の顔はおぼろげにしか思い出せませんでした。「30周年には会えますよね」と言われたので、5年後にまた彼女にはがきを運ぶ役をさせるのも悪いと思い、はがきに現住所を書いて差し出しておきました。
同窓会へ行くと、どうしても人と自分を比較してしまうので、あまり行きたいとは思いません。けれどその判断はまた5年後まで延期されたというわけです。そういえば、もう一人の幼なじみも医者と結婚したんだっけ。
ミーティングテーマ「狂気」。
きちんと酒をやめていても、なぜか「また酒を飲んでも大丈夫」という気持ちに、いつかなってしまう。これを知識とか理性では防げないからこそ「アルコホリズムの狂気」です。もちろんAAの仲間という人間的な力でも、ミーティング場という時間や場所に制約のあるものでも、それは防げないでしょう。
ステップ2は契約の機会だと思います。その契約の結果、僕はステップ3〜12を行う責任を負います。一方神様の方は、僕を正気に戻すという責任を負ってくれます。
自分を正気に戻すのは僕の責任ではないし、余計なことをする必要もありません。僕がきちんと自分の側の作業をしていれば、神様もきちんと僕を正気に戻してくれます。
だから、将来また狂気の瞬間が訪れて、ふたたび酔っぱらってしまうのではないか・・という心配は無用で、自分がステップをできているかどうかを心配すれば済むのです。
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