心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2007年10月20日(土) 安心して病む

午前中から家族で買い物に出ました。
僕が欲しかったのは、ワイシャツ1枚だけで、ついでに100円ショップでボールペンでも買ってこれれば十分でした。その用件だけ済ませるなら、自分一人で行動した方がず〜〜っと早いのです。
なんで女の買い物は、こんなに長いのか?
子供の服を買って、100円ショップによって、ソフトクリームを食べて、本屋によって、食料品を買って帰ると、もうすでに2時間経過していました。買い物だけでぐったりと疲れてしまいましたが、それに付き合うことになんか意味があるのでしょう、きっと、たぶん。

さて、妻はうつ病であります。
最近彼女はゴロゴロ寝てばかりですが、以前は元気でした。でも、病気は結婚前からのもののようです。結婚前後、僕が飲んでいた頃、そして酒をやめた後の数年は、妻は元気で、僕は彼女がうつだなんて気が付きもしませんでした。だがそれは仮の姿で、酒飲みの亭主と結婚し、旦那を「何とかする」ためには、自分が「一生懸命頑張らねば」と、元気を必死で演じていたようです。

やがて、その緊張の糸がぷつんぷつんと切れだしたらしく、次第にうつで寝込まれるようになりました。僕は自分の健康に自信がないだけに、健康な女性と結婚したつもりだったのに、すっかり当てが外れてしまいました。二人とも病気のことは正面から話さずに結婚したので、そりゃもうお互い様なんですが。

困ったなあと言いながら生活しているときに、ある人からこんな事を言われました。要するに、ある程度旦那の酒が止まり続ける見通しが立って、彼女も安心してうつを病んでいられるようになったのではないか、ということです。僕が酒をやめているから、社会で暮らしているから回復しているというわけでもなく、安心して病気を病むこともできない、緊張が続く生活を強いてきたのだと考えると、妻の病気を恨む気持ちも薄らぎました。
おそらく、僕が酒を飲んだりすれば、妻の鬱なんて吹っ飛んで消えるでしょう。妻が元気なときは、こちらの状態が良くないサインであります。

主婦に寝込まれると外食が多くなって、経済的にも、栄養的にも大変ですが、ともかく家族が餓死せずに暮らしているのですから、安心して病んで欲しい・・と生暖かく(?)見守っております。

それにしても・・・、東京のカウンセラーに行くって話は、またどこかへ行っちゃったのか? なんだかんだ言っても、アラノンに行ってもらうのが良いと思うのですが、思うようにはならないのであります。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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