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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2007年10月11日(木) AAで通用すれば・・ 「AAでは通用しても、社会では通用しない」
という言葉があります。要するに、甘えているということでしょう。AAの仲間は甘えの行動を許してくれても、世間様は許してくれるとは限りません。
しかしながら、AAで通用すれば、社会でも通用するとも思います。
誰かが開けてくれているミーティングに通っているだけでは、その理屈は理解できないかも知れません。ひとたびAAを維持する側に回れば、「なんで俺はこんな苦労をしているんだろう」と思うぐらい、いろんな物事が発生してくるものです。
なにせAAは病気の人間だけで構成されている共同体です。ソブラエティの長短にかかわらず、性格の偏りは激しいし、「古い考え」ってのが染みついている人ばかりです(自分もね)。自分中心の人たちが一緒にやっていくわけですから、トラブルがないわけありません。
一方世間のほうは、おおむね健康な人間が(おそらく)半数以上を占めているでしょう。局所的な偏りもあるでしょうけど、それはおいといて。健康な人が多ければ、健康な論理で物事は進みます。
「自分がAAを出て行けば、飲んでしまい、やがて死んでしまう」と思っている人は強いですね。生き残りたいから、ミスを認めもするし、謝りもします。一緒にやっていかなければならないから、仲間を許します。ほのぼのした人間関係というボンドでくっつきあっているんじゃなく、プログラムに対する信頼という紐帯で結びついているからこそ、同じトラブルの繰り返しでも続けていけるのでしょう。
そうやって、トラブルから逃げ出さずに対処する訓練をAAで積んでいけば、世間の中で時折起こるトラブルにも対処していけるものだと思います。
日付が変わってから帰宅する日々が続くと、うんざりって感じなんですが、それでも高速バスで東京まで行って一日AAの会議に出てくるほうが、よっぽど疲れたりするのです。
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