心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2007年10月04日(木) 愛するということ

仕事が炎上してしまいました。
と言っても、ある程度は確信犯だったのです。9月に雨が降り出して涼しくなった頃から体調を崩し、どんどん仕事が遅れていったにもかかわらず、策も打たずにきたわけですから。

昨日の晩「今夜は深夜残業、徹夜かもね」という話をしていたら、隣の同僚が「去年の秋は、毎週会社に泊まっていた」という話をしてくれました。金曜日の晩は夜2時まで仕事をして、そのまま椅子を並べて就寝、土曜日は休日出勤ということにして夕方まで勤務。それを8月から11月まで続けたのだそうです。
仕事できない人だと思っていたのに、「あっという間にWindowsプログラマになったな、意外と楽勝で壁を乗り越えたもんだ」と侮っていたのですが、陰でそんな努力をしていたとは知りませんでした。

それに比べて、最近の自分は過去の実績にあぐらをかいていて、職業人として失格であろうと反省しました。12時間後の来客までに、歯を食いしばって仕事を完成させなくては・・・と思ったのですが、もう若くはないので1時過ぎに体力の限界が来て帰宅してしまいました。

風呂に入って、6時に起こしてくれと妻に言い、3時間ほど寝ることにしました。妻は「6時に起こさなくては」と緊張してしまって、一睡もできなかったそうです。3時間後、布団から体を引っぺがすのに苦労しましたが、なんとか起きて出勤しました。

週末のAAのイベントだと、睡眠時間が短かろうが、朝5時だろうが、自分で起きていくのであります。それはひとえに、僕がAAを愛しているからです。もっとAAのことに積極的に関わっていこうと、なんだかんだ忙しくしています。
ところが、仕事となると、いつまでも布団の中でぐずぐずしています。そういう態度の違いが、結局は自分の首を絞めているのです。もっと仕事を愛さなければならない、愛が足らないから仕事が苦しいのである、そう思うと気分が楽になって、朝の高速道路を走っていきました。

家を出る前に、起きてきた子供たちと話をしました。ママは本格的に寝ることにしたらしく、もう起きてくる気配がありません。「ご飯どうするの?」ときいたら、「自分で何か用意して食べていくからいいよ」と事も無げでした。僕はいつも遅くまで寝ているので、詳しくは知らないのですが、たびたびそう言うことがあるのでしょう。

昼過ぎに来客が到着しても、仕事はまだ完成していませんでした。最大の問題は、画面に何も表示されないことでした。何も表示されなくても、きちんと動作していることを説明するのは骨が折れました。その種の「本来無用な苦労」をする人は少ないはずです。宅急便を集荷してくれない時間まで仕事がおすので、夜のヤマト運輸営業所に駆け込むのも僕だけでしょう。
とりあえず、大トラブルが、中トラブルか小トラブルぐらいに収束したので、ほっと胸をなで下ろしました。

愛することによって、その対象に支配されてしまうことは、ままあります。僕は耽溺しやすいタイプですから、それには気をつけなければなりません。それでも・・
仕事を愛すれば、仕事が楽しくなり、生きることを愛すれば、人生が楽しくなる。それは真実だと思います。そして、愛するか愛さないかは「自分で」決められます。仕事が楽しいかどうか、人生が楽しいかどうか、決めているのは自分であって、環境とか他者ではないはずです。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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