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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2007年08月28日(火) ありのまま 親父の小言 に「人に馬鹿にされていよ」というのがあります。
バカにされまいと思うからこそ、本当の自分より良く見せようと背伸びをしてしまいます。背伸びをして歩けば疲れるし、転んで痛い目にあうこともあります。そして、もっとイタイことは、背伸びをしていることは周りの人にモロバレなのです。
バレていないと思っているのは本人だけです。うすうすバレていることに気がついても、もう背伸びはやめられない。自分に正直になれていないのです。
そりゃまあ、この世の中には競争がありますから、時には自分を大きく見せなければならないときもあるでしょう。でも毎日それを続けていたら疲れます。ウツにもなるでしょう。無理する力は、いざって時のためにとって置いたほうが役に立ちます。
本当の自分を見せればバカにされるのではないか、嫌われるのではないか、という恐れは誰にでもあるでしょう。でもそう言う自分だって、虚勢を張る人はバカに見えるし、知ったかぶりをする人は嫌いでしょう。人は自分を映す鏡ですから。
虚勢を張らなければつきあえない友人なら、そんな友人とは別れた方が良いのです。恋人でも、夫婦でもそれは同じです。そんなつきあいを何年続けてみても、安心できる関係にはならないでしょう。あなたが愛しているのは「大きく見せている自分」であって、「本当の自分では愛されない」という不安と緊張が続くからです。
それはAAの中でも同じで、バカにされまいと肩肘張っている人は辛そうです。先ゆく仲間を見れば、回復が足りないと言われようが、バカにされようが、俺は俺だもんねという「ありのままの自分」で生きている姿勢が見えてくるはずです。
バカになるのは、その時だけ辛いだけです。虚勢を張り続ければ一生辛いですよ。
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