心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2007年06月18日(月) 単なる善意では不十分

つくづく善意だけではどうにもならないと思います。
多少なりとも依存症という病気のことが分かった人は、酒を飲まないほうが良いと思うだろうし、自分の人生を悪くしようと思ってはいないと思います。基本的に善意なんでしょう。
でも、飲んでしまう。
善意から出発したのに、最後は酒です。
植木等は「わかっちゃいるけどやめられない」と歌いましたが、酒をやめるべきだと分かっている(善意)のに、やめられない(病気)わけです。周囲はやめられないのはわかっていないのが理由だろうと思うのかも知れません。でも、良くなろうという気持ちはあるんですよ。

僕だって、人生を良くしようと思っていたわけです。なのに最後は精神病院です。
自分自身に対しても、他者に対しても、善意だけではどうにもならない、ということが分かっていませんでした。善意であれば十分だと思っていた、とも言えます。善意以上の何かが必要だとは、というか善悪を超えた何かが必要だとは、思っても見なかったわけです。

やめようと思うのにやめられないと悩んだり、また飲むんじゃないかと不安になる人は、自分の善性だけでは十分でないことに気がつき始めてるんじゃないかと思います。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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