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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2007年05月14日(月) 神さまの親切 神さまは、アルコール依存症の回復にじゃまなものは取り除いてくれると思います。
AAのミーティング会場(あるいは断酒会場でもいいですけど)が遠いから、とても通えないという「言い訳」をする人がいます。都市部ではともかく、田舎ではよくある話です。でも同じ距離を、高校生は毎日自転車と電車と徒歩で学校に通ってたりします。通えないのじゃなくて、通いたくないのです。
JRの乗車券の他に、特急券を買ってAAミーティングに通っている人もいます。
物理的距離でどうやっても通えないパターンもありますが、いずれ住み慣れた家も、家族も失って、都市部の病院に収容されたり、生活保護でアパートで一人ぐらしになったりします。これで距離の問題は解決したわけで、神さまは本当に親切なのです。
子供の塾の送迎があるから、夕方のAAミーティングには通えないと言っているお母さんからは、いずれ神さまが回復にじゃまな子供を取り上げてしまいます。実母じゃなくても子供は育てられますから。
仕事があるから自助グループに通ってるヒマがない、と言っているサラリーマンからは、回復のじゃまになる仕事を取り上げてしまいます。家のローンがじゃまになっている人からは家ごと取り上げてしまうし、借金だけが残っても返せない借金は(当面)返す必要がなくなったりします。
こうやって神さまは、アルコール依存症の回復の障害物を、その人からどんどん取り除いてくれます。「どんどん」と言っても、結構ゆっくりペースですけど。
それでも回復を拒否すれば、最後に命を取り上げて、苦しみを終わらせてくれます。
ね、神さまって、本当に親切で、あなたのことを考えていてくれるでしょう?
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