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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2007年05月05日(土) 鏡の裏と表 心の家路や雑記のことを、家族は誰も知りません。
内緒にしているのは、内容の問題ではなく、「そんなもん書いているヒマがあったら、ほかのことをしろ」という叱咤が飛んでくるのが嫌だからです。
AAの仲間に雑記の存在をあまり知られていなかった頃は、「ひいらぎさん、日記読んでます」と言われたら、「あー、あれは同名の別の人が書いてるんですよ」とごまかしていたのですが、なかには「へー、長野にはひいらぎさんが二人いるんだ」と真に受ける人もいたので、今ではAA用の名刺の裏にURLを刷っています。
寺島令子というマンガ家の連載に『日常の量り売り』という題名のがありました。
さて、3週間近くオロナインを塗っても治らなかった右手甲の皮膚炎ですが、医者が出してくれたステロイド剤を塗っていたら数日でほぼ良くなりました。
話はさらに変わって、一冊本を読んだら、10回はそれをネタに雑記を書くのでありますが、今年読んだ広中直行という人の本にステロイド剤乱用の話が書いてありました。アナボリック(たんぱく同化)ステロイドは、スポーツ選手が筋力アップに使う薬で、もちろんドーピング検査対象薬です。
この薬は、もともとはエイズなどで体力が弱った人のための医薬品であったものが、乱用されているわけです。現在アメリカでは、このステロイド剤を使って「たくましい体」を手に入れようとする男性が増えているといいます。この薬は、アルコールや麻薬やカフェインのような依存を起こす薬じゃありません。ステロイド乱用は、薬物依存ではなくプロセス依存だと言えます。
薬は使わなくても、過剰なトレーニングを休めない、やめられない人も増えているといいます。
女性が「やせた体」を手に入れようとして摂食障害に至るのと、男性が「たくましい体」を手に入れようとステロイド乱用・トレーニング過剰に至るのは、鏡の裏と表の関係なんでしょう。
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