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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2007年04月17日(火) 麻薬や覚せい剤(その2) <覚醒剤部門>
覚醒剤
向精神薬の一種。脳の機能を積極的に亢進させ、眠気をなくし、疲労感を軽減するほか、気分を爽快にして思考能力を促進させるなどの効果があるが、常用すれば習慣性となり、精神的依存から覚醒剤中毒に陥る。第二次世界大戦後「ヒロポン」が乱用されて社会問題となり、覚せい剤取締法によって禁止された。アンフェタミン、メタンフェタミン、およびその原料となるエフェドリンが規制されている。
アンフェタミン(amphetamine)
覚醒剤として指定されている。通称スピード。常用すると依存が形成されやすい。注意欠陥・多動性障害(ADHD)の治療薬。
メタンフェタミン(methamphetamine)
戦後の一時期にヒロポン(商標)として一般に販売されたが、その後覚醒剤に指定された。ナルコプレシーの治療薬。
エフェドリン(ephedrine)
塩酸エフェドリンは、交感神経興奮剤で気管支拡張剤の効果がある。1885年長井長義によってマオウ(麻黄)から分離された。気管支炎、風邪などに使われる普通薬。覚醒剤の原料になるために規制されている。過去ダイエット薬に含まれていたことがある。
<幻覚剤部門>
LSD
もっとも強力な幻覚剤(精神異常発現物質)。1938年にスイス人化学者アルバート・ホフマンによって最初に合成された。リセルグ酸ジエチルアミド。透明な結晶あるいは液体。内服により知覚異常や幻覚、抑うつ、統合失調症に類似の症状を呈する。アメリカでは医療用に販売された時期もあった。麻薬に指定。
メスカリン
幻覚剤。アメリカ原住民がサボテンから抽出し儀式に用いていたもの。化学合成も可能。視覚的幻覚を起こす。現在は麻薬に指定。
マジックマッシュルーム(magic mushroom)
幻覚性があるキノコ。視覚的幻覚を起こす。日本にも自生するが、栽培することは禁じられいる。ワライタケなど。
MDMA
合成麻薬。幻覚剤。海外では心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療に用いられる。麻薬に指定。依存性の検証は十分なされていないが、エクスタシーやバツの名前で密売される錠剤は、意図的に他の薬物(麻薬など)が混ぜられているものがほとんどであり、治療薬と同列に論じることはできない。
<その他>
酩酊や鎮静効果のある薬を俗にダウナー(downer)と呼び、アルコールもこの範疇に入る。逆に覚醒作用のある薬をアッパー(upper)と呼び、カフェインを含む。
鎮痛剤、催眠剤、抗不安剤、鎮静剤などの処方薬でも乱用・依存は起きており、ネットの普及を背景に違法な流通も増えている。処方薬乱用の多くはダウナー系薬物だが、メチルフェニデート(商品名リタリン)などはアッパー系である。
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