心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2007年04月01日(日) 第二の人生(おしまい)

さて、セコンド・ライフ運営元のリンデン・ラブは、いったいどうやって利益を生み出しているのでしょうか。

まずは、仮想空間内の「土地」を切り売りすることです。ユーザーはアメリカ・ドルを仮想空間の通貨リンデン・ドルに両替をしてもらい、それで土地を購入します。そこで自分の家を建てても良いし、店を開いても良いわけです。

ところがリンデン・ラブは基本的に土地以外のものを提供してくれません。他は3Dのデザインツールを使って自分で作るのです。家でも、家具でも、服でも・・。デザインのセンスが求められますね。家みたいな静的なものでなく、車や自動販売機、変化する服など何か「反応するもの」を作りたければ、それをスクリプト言語で記述することになります。これをアップロードするのは有料です。
アイデアがあって、センスが良くて、ちょっとプログラミングに親しんでいる・・そんな人なら、セコンド・ライフで楽しく過ごせるでしょう。

じゃあ、そのちょっとした才能の持ち合わせがないか、あるいは物作りをしているヒマのない人はどうすればいいのか・・・。他の人が作ったものを、お金を出して買うのです。支払う通貨はリンデン・ドルですが、それは現実のドルを両替して得るものです。つまり、ここで運営元は「両替屋」として稼いでいるのです。

ものを販売する人の元には、リンデン・ドルが集まります。これを現実のドルに換金することもできます。そうやってお金持ちになった人が実際にいて、それをどうやって課税するか議会で議論が始まっています。
家の中に引きこもっていても、仮想世界でモノを作って大金持ちになれれば、面白いかも知れませんね。アバター用に萌えキャラのボディ・パーツとか服を作れば、売れるかも知れません。なんだか、仮想と言いながら、「お金」という思いっきり現実的なもの基底にあるわけです。

セコンド・ライフは、サーバー側のソフトも、パソコン側のソフトも、常に「開発中」でどんどんバージョンアップします。正月に遊んだ後、しばらくほったらかしにしてしまい、新しいソフトでログインを試みたところ「あなたのキャラクターを、新しいデーターベースに移すのに失敗しました」とエラーメッセージが表示されました。
それでげんなりしてしまい、ソフトを削除してしまったので、その後仮想空間にはでかけていません。

ところで、セコンド・ライフで何が一番流行していると思いますか?
答えはセックスとギャンブルなんだそうです。気の利いた(?)クリエーターの作った性器やグッズを購入して、アバター同士でセックスをしてみたり、あるいは仮想のカジノで遊ぶのだとか。欲の世界です。

僕がセコンド・ライフに感じた最大の不満は、チャットが文字だけであることです。せっかくだからボイスで会話できれば面白いと思うのです。隣の人の声は大きく、遠くの人の声は小さく表現して、拡声器みたいな道具も用意して・・・。
サーバーの負荷を考えると難しいのかも知れませんが、Skypeが実用になっているんですから、技術的に無理ではないでしょう。

もしそうなったら、「自分の好きな名前を使う」どころじゃなく、「自分の好きな外見」を選んで、向うの世界でテーブルを囲んでミーティングでもしますか?


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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