ホーム > 日々雑記 「たったひとつの冴えないやりかた」
たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
もくじ|過去へ|未来へ
2007年02月25日(日) ネットって本当に匿名なのか・・・。 僕はここでは「アル中のひいらぎ」としか名乗っていません。
(少なくともこのホームページ内では)実名や、住所や、電話番号は公開していません。だから、匿名で活動していると言われれば、それは否定できません。でも、匿名だから言いたい放題のことが言えるかといえば、そんなことはありません。
同じアドレスで4年余り活動し、駄文を書き、よそのサイトにも出入りし、それなりの人間関係も出来ています。オンライン(ネット上)の人間関係は、オフライン(リアル)の人間関係とは違うかもしれませんが、ネットにはネットなりの社会があって人間関係があるわけです。
友人知己は大切にしたいものです。
もちろん、それらをかなぐり捨てて、固定ハンドル名も使わず、匿名プロキシサーバーを通して、没個性の一人として発言することもできます。そういうのはあまり好きじゃありません。「ほらみろ、お前だって完全匿名社会は嫌じゃないか」と言われれば、そのとおりであります。
新聞記事は、わずかな例外を除けば、たいてい匿名記事で、誰が書いたのかわかりません。
どこそこで交通事故が起きたというような雑報にまで署名を入れて欲しいとは思いませんが、「好ましい」とか「好ましくない」という意見を挟んだ記事を書くなら、署名記事にしろと言いたいです。別に記者の実名を公開しろってんじゃなくて、ペン・ネームでいいから載せたらどうかと思います。そうすれば、新聞社と言う会社が記事を書いているんじゃなくて、記者という個人が書いていることが明確になりますから。
そうならないうちは、新聞こそ「匿名メディア」じゃないかと。
PJとかオーマイニュースという「市民記者によるネット新聞」が不振だそうです。
原因は、読者が期待したほど市民記者のレベルが高くなかったことに尽きます。レベルの低い(つまり思い込みの強い)記事に対して、「脳内妄想」などといった中傷が(匿名で)浴びせられて、市民記者のプライドが傷つき萎縮して撤退→さらにレベルが落ちるという悪循環でしょう。それでもがんばって書き続けて欲しかったと思うんですが。
ネット上で何らかの意見表明をすれば、好意的な反応がもらえてうれしいこともあります。けれど、反対意見の人からの反応も、ダイレクトかつ即座に、おまけに長期的にやってくるものです。そこが紙のメディアと違うところです。
ネットを使えば作品を配布するハードルは低くなりますが、その作品に批判的な意見の配布も同じように簡単です。情報発信者だけを特別に守ってはくれない、公平だということなんですけどね。
もくじ|過去へ|未来へ