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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2006年12月19日(火) 評議員? いざなぎ景気を越え、戦後最長と言われる今回の景気回復。
「でも、全然その実感がない」という話は、また別の機械に譲るとします。
今までにないぐらい景気回復が続いても、相変わらず国の財政は赤字で、借金ばかりがかさんでいきます。
とーちゃん、今までで一番稼いでいるのに、金遣いが荒いのが治らなくて、家計が毎月赤字。こんなんで、我が家の借金が減る日が来るのだろうか・・・そういう感じに似ています。
さて、田中角栄が道路を造るために作った税金と呼ばれるのが、道路特定財源と呼ばれるガソリン税や自動車税。毎年7兆円という巨額です。これは目的税だから、道路を作る目的にしか使えません。これを他の目的にも使える「一般財源化」というのが、今年の政治テーマのひとつでした。
さんざん、政治的な駆け引きがあった挙げ句、12月になって「道路をちゃんと造って、余ったぶんを一般財源に回す」という妥協案に落ち着きました。いかにも政治であります。
賛成派の人にとっても、反対派の人にとっても、「100%思い通りの結果にはならなかった」という不満の残る結果かもしれません。国会議員にしても、支持者に胸を張って報告できる結果ではないでしょう。
でも、それが政治なのかも。
それでも、国会議員はお金ももらえるし、子々孫々にまで残る名誉ももらえるし、ひょっとしたらうまい汁も吸えるのかも知れません。議員になりたがる人が多いのもうなずけます。
でも、AAの評議員は、お金も名誉ももらえません。手間ばっかり食います。そのくせ、極端なことは決められませんから、AAのサービス活動に興味を持つ人には「思い通りにならない不満な対象」です。そこだけは政治と同じです。
そして、名誉欲とか権力欲とか言われます。
自分のためにはならない、皆のために時間を使う役割です。同じ時間を使うなら、AAの中でも、別のもっと楽しいことをやりたいという気持ちはよく分かります。役割に人気がないのも仕方ないですね。
サービスって、日本語にすると「奉仕」ですからねえ。無理強いはできません。でも、自分のことばっかり考えてきたアル中が、みんなそれぞれの意見について考えるところに、回復があるんですけどね。
今年は評議員の選出が難航、という話を聞いて、そんなことを思いました。
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