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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2006年10月17日(火) マイクロソフトとアンチウィルス マイクロソフトが月会費制のウィルス対策ソフトを出す計画を発表しています。
当然、シマンテック・トレンドマイクロ・マカフィーあたりは(死活問題になるので)大反対を表明しています。
自分は、未知のソフトをどんどん試してみたくなるタイプなので、常にウィルスの脅威にさらされています。ダウンロードしたら、実行する前にウィルススキャン・・・なんてことは面倒でしませんし、自分でそう決めてもたぶん忘れるでしょう。そして被害は常に甚大です。
なので、ファイルを開いたり、実行しようとすると、背後で自動的にそのファイルをスキャンしてくれる「リアルタイム検索」の機能を使っています。
で、このリアルタイム検索の機能が、非常にうっとうしいのであります。
たとえば、ファイルのアイコンをマウスでクリックして「削除」を選んだとします。すると、ごにょごにょと時間がかかった挙句に「削除できません。他の人またはプログラムによって使用されています」というエラーメッセージがすげなく表示されるのです。大きいファイルほど顕著です。
もちろん、誰も他の人がそのファイルを使っているわけじゃありません。裏でウィルススキャンがリアルタイムで行われ、ファイルを握っているだけなのです。
ウィルススキャンが終わるタイミングを計って、もう一度削除すると今度は問題ありません。
でも毎度これを忘れて「なんで削除できんのだー」という苛立ちに包まれるわけです。
デスクトップに転がっているアイコン。それが時々消えて、再描画されるのはシェルの仕組みですから、それは仕方ありません。しかし、その再描画に時間がかかるのです。一個一個のアイコンを描いているのが分かるくらい遅いのです。
リンク先のファイルからアイコンを抜き出してくる作業に時間がかかっているのですが、それを邪魔しているのはもちろん「リアルタイム検索」です。アイコンがウィルス感染するわけがないと思うのですが、お馬鹿なアンチウィルスはアイコンを取りに行っただけでも、リアルタイム検索を実行し、使い手をイライラさせます。おまけにアイコンの多くはアプリケーションなどの実行ファイルで、実行ファイルのスキャンは念入りなので特に時間がかかるのです。
シェル(エクスプローラー)には、アイコンの代わりに、画像ファイルのサムネイル(縮小版)を表示する機能があります。ディジカメの画像を溜めてある人間が大変重宝する機能です。このサムネイルを表示するのに妙に時間がかかるようになりました。JPEGファイルのなかにウィルスを仕込む技術が生まれて、おかげでJPEGファイルも念入りにスキャンされるのです。
ウィルススキャンに時間がかかるのは、Windowsにとっては想定外ですから、操作上の妙なところでひっかかりがあったり、反応がないので同じ操作を二度してしまったりして、イライラ度を3倍ぐらいにしてくれます。
これを避けるにはOS(つまりWindows)に、ウィルススキャンの機能を組み込むしかないでしょう。そうすれば、Windowsがこんなにもっさり重く感じられることも減るはずです。でもそれじゃあ、今のパソコンの寿命が延びて、ハードもソフトも売れなくて困るのかなぁ。
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