ホーム > 日々雑記 「たったひとつの冴えないやりかた」
たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
もくじ|過去へ|未来へ
2006年09月24日(日) 道州制 新首相は「道州制」導入に熱心ななんだと聞きます。
道州制ってなに? とおっしゃる方も多いと思います。僕もよくは知りません。というのも、道州制とはこういうものだと決まった形があるわけじゃないのです。
ただ、いろんな話に共通しているのは、都道府県を廃止して、それより大きな「道」または「州」という単位の行政単位を作るというアイデアです。
どういうメリットがあるのかよく分からないのですが、新しい税金の使い道を作ろうという意図を感じますね。国も地方も借金をしまくって、もうこれ以上借金はできませんよ、これからは支出を抑えて地道に返済してください、と言われているわけです。そこで新しい行政単位を作って、そこに借金させればいいだろうという考えでしょうか。だとすれば、まるで息子の名義で借金をする父親であります。
それはともかく、道州制では全国を10個くらいに分割します。北海道と沖縄はそのまま道になり、あとは東北・北関東・南関東・中部・関西・中四国・九州といった感じ。東北と九州をそれぞれ南北に分けるかどうか、東海と北陸を分けるか、中国と四国を分けるかで、いくつかバリエーションがあります。
長野県はどこに入るかというと、たいていの案では北関東の仲間です。
茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・長野県という集まりで、埼玉が抜けて新潟が入ったりする案もあります。北関東州の州都はどこになるのか? やっぱ埼玉でしょうか(埼玉が抜けた案では高崎?)。
長野県の北東の方から埼玉に行くのは簡単です。新幹線か関越道でいけばいいのです。でも、中南部から中央線か中央道で行くと、いったん東京に出てから埼玉に向かうことになります。
そもそもなんで、関東がひとつの州にならないのか。経済力で他の州と格差が大きくなってしまうので、分割せざるを得ないのだとか。もっとも、北関東と南関東に分けず、東京とそれ以外という案もあります。
名古屋との結びつきが強い南部を除けば、長野県が「北陸の仲間」だとか「東海の仲間」という意識は薄いです。まして「北関東」という意識はありません。あえて言えば東京圏の最外縁部という意識でしょうか。
いっそのこと、道州制導入時に長野県を分割してしまおうという案もあります。ただし、その場合、北半分は北陸へ、南半分は東海へってことらしいです。
政治家には、もっとほかに考えるべきことがあるんじゃないかと思います。
もくじ|過去へ|未来へ