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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2006年01月12日(木) 折り合いを付ける ある人に『どうやって飲まないでいるか』をプレゼントしようと思ったのですが、手元に一冊しかないために補充をオフィスに注文することにしました。都市部の人なら、しょっちゅうAAのイベントがあって、そこで書籍も売っているでしょうから、そこで買えば送料がかかりません。
しかし自分はそんなにAAのイベントに出る方ではありません。先日も「ビッグブックの集い」でお会いした10年先を行く仲間から「月に5回日曜日があったとしたら、最低でも3回は家のことか家族サービスをして、AAは2回までにしておきなさい」というサジェスチョンをもらったのですが、僕の答えは「月に2回もAAに行かないですよ」というものでした。
まあ、ともかく田舎にいる人間は、郵送してもらうしかないわけなので、できればまとめ買いをして送料を節約しようと思うのであります。最近は『成年に達する』の新版が出ています。それからJSOのページのカタログを見ると『信じるようになった』が改訂版になっています。この2冊を加え、それから細かいパンフレットを足して注文を出しておきました。
夜中にFAXで注文をしておくと、翌々日には届きます。届いた包みを開けてみたら、『信じるようになった』が旧版でありました。JSOの出版と、セントラルオフィスの本の在庫の関係で、端境期に注文を出すと古い本が届くことがあるとは知っていました。でも、
(改訂版を手にするのを楽しみにしていたのに)
という思いは消えません。
いままでそういう事実に対しての僕の意見は、「いいじゃないか同じ本なんだし、細かいことを言うなよ」というものでありました。何事も自分の身に起きてみなければ、本当の意味はわからないということでありましょう。
出勤前に郵便局によって代金の送金を済ませました。ソブラエティ1年目、2年目あたりは、送金せずに何週間もほったらかしということがよくありました。グループで買ったものなんかは、会計係からお金をもらってからとか考えて遅らせたり、単に郵便局に行くのが面倒で遅らせたりしているうちに、オフィスから催促のお手紙をもらったりしました。BOX-916の代金なんかも何ヶ月分かまとめて払うのが常態になってしまいました。
最近ではなるべく早く郵便局へ行くようにしています。ひとつにはオフィスの財政状況を知るようになったこと、それから面倒なことは早く済ませたほうが自分が楽だということでありましょうか。
古い本を手に入れるのも、オフィスにいるのも同じ人間なんだということを、考えられない。考えてもそれが行動に結びつかない、そういう自分であります。
同じ日に、ACA(アダルトチルドレン・アノニマス)に頼んでおいた『ACのための12のステップ』が届きました。いままで「ACって概念がよくわからないんですよ」とうそぶいていた僕ですが、まあアルコールの問題に見通しがつくまで棚上げしておいたと言うのが本当のところでしょうか。
それにACの問題に12ステップが「効く」ということに確信が持てなかったというのもあります。
忙しく食事をしながら2〜3ページめくって読んだだけですが、他者の承認を求めようとする傾向とか、過剰に責任を取ろうとする傾向とかいう言葉や、棚卸し表や祈りを読んでいるうちに、何かインスピレーションのようなものが与えられたような気がしました。
これは自分の問題として取り組んだ方が良いのでは?
キーワードは、12ステップ・スピリチャリティ・祈り・仲間・諏訪、そんなところでしょうか。
でもまあ導きが与えられたと思ったら、相談してみるべきだという提案があります。誰かに相談する前に自分が飽きてしまうのなら、それはまだ時期がこなかったということでありましょう。
成り行きに任せて、現実と折り合いをつけていくというのは、なかなか難しいことであります。
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