ホーム > 日々雑記 「たったひとつの冴えないやりかた」
たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2006年01月09日(月) 冬の集いへ 高速バスの中は暖かく、ぐっすり眠れました。
八王子の料金所を通過する際に目が覚めたので、新宿で待っている仲間にメールを打ちました。調布あたりと高井戸でまたメールを打つつもりでしたが、再び目が覚めるとルミネまで迫っていました。
「何で長野の人間がSuicaをもっているかな」と不思議がられましたが、僕はプリペイドカードマニアなので、パスネットも持っています。
湘南新宿ラインで戸塚まで45分です。実は戸塚は横浜と川崎の間にあると思っていたのですが、横浜よりむこうにあるとは知りませんでした。桜木町より南に行くのは初めてです。
ビッグブックの集いの「冬の集い」は今まで一度も出席を欠かしたことがありません。今回も行けるかどうか危ぶまれましたが、無事行くことができました。午後を使ってたった3人のスピーカーというのは少ないような気もしましたが、それぞれ中身の濃い話をいただけました。静岡のKさん。宮城のJさん。そして名古屋のMさん。Jさんの「最小限の努力で最大限のソブラエティを得ようとする」という言葉に共感を覚えました。Mさんの「神を信じないという人は、その人の持っている特定の神概念や宗教観に対して反発しているにすぎない。宇宙の中に自分を超える大きな力がどこにも存在しないと信じている人はおそらくほとんどいない」という話にうなずきました。
来て良かったなと思いました。何のためでもない自分の回復のために行く。来年もまた来たい。そう思いました。
終わった後、デニーズでのアフターに参加させてもらいました。事務的な話が必要で、メールではどうももどかしく、直接会って話をしたかったので、それは大変助かりました。顔なじみとAAのプログラムについて大いに話が盛り上がるというのは楽しい経験です。が、もっと積極的に見知らぬ顔と知り合いになっていけば良かったなとちょっと後から残念に思いました。
仲間からHandspringのVisorを頂きました(貸してくれただけか?)。クールな皮のケースに入っています。時間があったらさわってみます。
掲示板や心の家路宛のメールで知り合った人々とも何人かと顔を合わせました。それはとても楽しい経験であります。こういう機会があるたびに、実はその一人一人をお互いに紹介するようにしたら、掲示板がもっと仲間意識にあふれるのかも知れないなと思うのですが、僕なりの恐れがあってそうしていません。でも、ご希望があればそうしたいと思います。
デニーズを出た後、トイレに行きたくなりました。戸塚の駅のトイレは工事中で、仮設の小さなトレイがあるだけでした。しかもそれは大変汚れていました。何でこんな冬にスイカを食って出すヤツがいるんだと、便器に座れるように手を汚して掃除をしつつ恨みの言葉が出ました。そういえば今日は成人式であります。湘南新宿ラインは長距離なので、列車の中にトイレがあります。そのことを忘れていたのだから仕方ありません。
ノートパソコンのバッテリーは、帰りの電車の中でちょっと使っただけで終わってしまいました。思えばこのノートパソコンを使って5年近くになります(買ったときはWindows98SEが載っていた)。あれから僕は、日々雑記を始め、「心の家路」を公開し、それが元でAAの出版に興味を持ち、AAの役割が回ってきて、そしてビッグブックの集いの人々と出会ったのであります。不思議な連鎖を思います。
そういえば去年の冬の集いの直後にうつで休職に入ったのでした。実は冬休み前から限界だったのですが、冬の集いに出かけていくためには、仕事を休んでいては家族から文句が出るだろうと恐れていたので、無理して仕事を続けていたものの、集いが終わったら緊張の糸が切れたみたいになってしまったのでありました。背伸びをするものではないなと今更ながらに思うのであります。
あれから1年が経過して、いろいろなことがあり、僕も新しい環境になじみつつあります。やっぱりアルコホーリクは環境の変化に弱いのかと思います。
帰りのバスがサービスエリアで休憩に入ったので、建物の中でコンセントがないかノートパソコンを抱えて歩き回りましたが、一個も見つけられませんでした。まさに電気がないと powerless なのであります。
いろいろ心の栄養をもらって、また前へ進んでいく力を与えられたような気がします。
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