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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2005年08月11日(木) わがままなお願い AAにビッグ・ブックというベーシック・テキストがあるように、NAにもベーシック・テキストがあって、これが「またすごくいい」という話を二人の人から聞いていました。なので、いつかそれを読んでみたいという、どちらかと言えば興味本位の関心を抱いていました。
前に僕のいたAAグループで回復を勝ち取った薬物依存の若者(?)が、ぶり返してしまい病院に入院したというニュースを同時に二ヶ所から知りました。僕のことを覚えてくれていたようで、また一緒にやりたいと伝言が伝わってきました。
前回一緒にやっていた時には、躊躇なく「若者」と呼べた年齢ですが、年月は誰にでも等しく訪れるもので、僕がおじさんになったように、彼も若者の範疇からは外れつつあると思います(まだ再会していないからわかりませんが)。アルコールと違って、薬物の人の命は短いです。今回がダメでもなんて悠長なことは言っていられません。だいたい今回入院にこぎ着けるまでも長い時間がかかっているのです。
僕は最近、ビッグ・ブックを回復の道具として使うムーブメントの一部に混じっています。ならば、彼と再会したらNAのベーシック・テキストでもって分かち合いをしたらどうだろうか。そんなことを考えました。
しかしNAにはまだサービスオフィスがないし、当地での次のNAミーティングの際に、僕は実家へと帰っているはずです。いったいどこからベーシック・テキストを手に入れたらいいのか? しばらく思案した後、県内にあるDARCに電話をかけました。
電話をかけること3回。回復の道具としてベーシック・テキストが欲しい、という要求は相手に伝わりました。しかし残念なことに、日本版はまだ完成してはいないそうなのであります。もうすぐ完成しそうなのだが、まだである、ということで在庫がないという話でした。つまり端境期というわけですね。
DARCのスタッフは親切にも東京にまで電話をしてくれて、2002年版のベーシックテキストの中古を探してくれると約束して頂きました。
実にぶしつけなお願いをきいて頂いて、恐縮千万であります。「できれば2冊お願いします」と言う自分もなかなか厚顔です。
でも、電話の向うから感じられたのは、いま苦しんでいる薬物中毒者のために、できることをしようという意欲でした。
パソコンと電話のシステムを3階の部屋から2階に移しました。とりあえず配線なんかも全部すみましたが、裏側のごちゃごちゃの配線はどうにもなりません。いっそのこと工場の機械みたいにカッティング・ダクトを設置して、全部配線を押し込めてしまいましょうか。カッティング・ダクトはホーム・センターで売っているかなぁ。
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