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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年08月21日(土) リコール四方山話 車のディーラーの「お客様感謝デー」という催しに行ってきました。
10ヶ所無料点検というのがウリでありますが、これはタイヤの空気圧であるとか、ランプ類の切れだとか、油脂類のチェックだとか・・・法律では「運行前点検」といって、毎日車に乗る前にドライバーが自分でチェックすることが義務付けられている類です。でもいまどき真面目に運行前点検する人はいないでしょうね。
あと、エンジンオイルの交換をオイル代+工賃こみで2,000円でやってくれるので、これはかなりお徳であります。で、車を預けている間は、フリードリンクを飲んだり、ちょっとしたお菓子(エクレアとかカキ氷とか)を食べて、買う気もない車の試乗をして遊んでいたりできる仕組みになっています。
なんでこんな儲からないイベントをやっているのかというと、ひとつには営業データの集積のため、そしてもうひとつはリコール対策なんだそうです。
10年ちかく前に、日産とスバルがリコール隠しをしていたことが内部告発されて、大きなニュースになりました(当時両社は共通の部品をかなり使っていました)。そこで問題になったのが、売った車を今誰が所有しているかの判明率の低さです。リコールしようにも、それを知らせる相手が誰だかわからないと、危険な車がいつまでも走り続けることになります。
そこで、あまり意味のない無料点検と、格安のオイル交換を餌に、ユーザーをディーラーに呼び込むことを考えたのがこのイベントだと聞きました。
実際のところ、この間に3回リコール修理のためにディーラーに車を持ち込みました。1回はガソリンタンクの圧力調整弁が閉まっていて、温度上昇して圧があがっても弁が開かず、タンクがひび割れてガソリンが流出、車が爆発炎上の可能性があるというやつで、ディーラーから5回ぐらい「早く点検に持ってきてくれ」という催促を受けました。
リコールが多いメーカーも困りものですが、隠し通されるのも困りものです。我が家には三菱車もあるのですが、ディーラーに行っても飲み物も出してくれませんでした(いや本当)。同社の乗用車のユーザー把握率は4割ぐらいだとか。リコールを届け出ても、6割の車はどこを走っているかわからないというお話。
中古の三菱車をお持ちの方は、ともかくディーラーに連絡だけはしておいたほうが無難だと思います。
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